YouTube用に動画を撮影したけど蛍光灯やLED看板がチカチカしてしまって気になる…
なんて経験はありませんか?
その原因は『フリッカー』によるものです。
フリッカーは対策さえ知っていればきちんと回避できるものですので、フリッカーが起こる原因と対策方法を分かりやすく説明しますね!
- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる
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動画がチカチカする!フリッカーとは?
フリッカーとは動画を撮影した時に蛍光灯やLEDがチカチカと点滅したり、変な色味になったり、しましま模様が出たりしてしまうことです。
蛍光灯やLEDというものは、実は目には見えないほど速いスピードで点滅しています。
東日本と西日本で電気の「電源周波数」が違います。
明治ごろに日本で電気が普及しはじめた時、東京で導入した発電機と大阪が導入した発電機が違っていたことにより
東日本は50Hz、西日本は60Hzと分かれてしまいました。
実は蛍光灯はこの周波数の倍の周期で点滅を繰り返しているのです。
東日本では1秒間に100回
西日本では1秒間に120回
という肉眼では確認できないスピードで点滅を繰り返して光っています。
この点滅が動画に映った時に、フリッカーと呼ばれるチカチカする現象になってしまうのです。
動画がチカチカするフリッカーが起こる原因
フリッカーには『シャッタースピード』が関係してきます。
このシャッタースピードがある一定のスピードになった時に、蛍光灯やLEDなどの点滅のタイミングがちょうど重なってしまい、動画に点滅が映り込むとフリッカーとなってしまうのです。
カメラには光を感知するセンサーの前に『シャッター幕』というものがあります。
このシャッター幕が開く事によりセンサーが光を感知して、その光を記録する事により写真として記録されています。
シャッタースピードとはこのシャッター幕が開閉するスピードの事で、シャッターが空いている時間が長いほど(シャッタースピードが遅いほど)光を取り込む時間が長くなり明るく撮影できます。
カメラはこのシャッタースピードや絞り値(F値)、ISOで明るさが決まります。
動画なのにシャッタースピード…?
動画だからずっとシャッターは空いてるわけじゃないの?
実は動画というものは、たくさんの静止画を繋げて連続して見せる事により動画にしています。
なのでずっとシャッターが空いている訳ではなく、連続して静止画をたくさん撮影しているのでシャッターもずっと開閉を繰り返しているのです。
動画撮影時のシャッタースピードは、フレームレートと同じか2倍の値で割ったスピードくらいにするのが目安です。
30pの場合は1/60秒、60pなら1/125秒といった感じですね。
このスピードでなければならないという訳ではなく、シャッタースピードが速くなるほどカクカクとした動画になってしまい、遅くなるほどブレブレの動画になってしまうので、丁度良い目安がこのくらいのスピードという事です。
あくまで目安なので、あまりこだわりすぎなくても大丈夫です
このシャッタースピードが、蛍光灯などの点滅のタイミングとズレてしまう事によってフリッカーが起きてしまいます。
動画のチカチカを防ぐフリッカーの対策
フリッカーが起こる原因はシャッタースピードと蛍光灯の点滅のタイミングがズレることによって起こるので、そのスピードを合わせてあげればOKです。
50Hzと60Hzのそれぞれの倍数のシャッタースピードであれば基本的にはフリッカーを防ぐ事ができます。
東日本では50Hzなので 1/50秒 1/100秒 1/150秒など
西日本では60Hzなので 1/60秒 1/125秒 1/180秒 など
東日本か西日本で撮影するのか、フレームレートはいくつで撮影するのかによって適切なシャッタースピードを選びましょう。
ただ場合によっては蛍光灯の劣化などで、点滅の周期にズレが起きている場合があります。
このシャッタースピードにしておけば必ずフリッカーが起きないという訳ではないので、室内で撮影する場合は必ず確認しましょう。
劣化などの要因で周期がズレている場合は、シャッタースピードを変えてみてフリッカーの出ないところを探るしかありません。
カメラについてる小さなモニターだと気付かない事もあるので、外部モニターなど大きなモニターで確認すると確実です。
モニターなどを使用する場合はカメラに装着してモニターやマイクなどの機材を取り付けられる↓のようなカメラリグがあると便利です。
カメラリグって何?という方はこちらの記事を!
スマホのカメラでのフリッカー対策は?
Androidやカメラアプリによってはシャッタースピードを設定できたりするものがあります。
その場合はシャッタースピードを変えて探ってみてください。
iPhoneのカメラなどでしたら自動で調整されるのですが、フリッカーが出ている場合は、一度カメラの画面をタッチしてフォーカスを取り直すと消えたりします。
フリッカーフリー、フリッカーレスとは
最近のLED照明などはフリッカーフリー、フリッカーレスという動画で撮影してもフリッカーを起こさない技術が搭載されているものが増えています。
LEDの蛍光灯タイプでもフリッカーフリーのものが増えているので、将来はフリッカーの事をあまり気にしなくて良くなってくるかもしれませんね。
また、撮影用のLED照明機材などは基本的にはこのフリッカーフリーになっているものがほとんどです。
動画を撮影するなら、照明の有無でクオリティが段違いなので最低でも1個は持っておきましょう!
動画のチカチカを防ぐフリッカー対策のまとめ
動画を撮影する上でやっかいなフリッカー。
東日本では1/50の倍数
西日本では1/60の倍数
基本的にはこのシャッタースピードで撮影すればフリッカーは回避できるはずです。
しかし一筋縄ではいかない場合もあるので、その場合はシャッタースピードをいじってフリッカーの出ないスピードを探っていく他ありません。
東日本と西日本で変わるのもまたややこしいですよね…
なんで最初に違う機種の発電機入れてしまったんでしょうか…
皆様の動画撮影が上手くいくよう願っております。
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