NANLITEからまた恐ろしくコスパの良いバイカラーLEDライトが2022/6/26に発売されました。
それがこの「FS-300B」です。
今までもデイライト(色温度5600K固定)のFS-300は発売されていたのですが、
300Wクラスのバイカラーモデルは10万円を越えるForzaシリーズにしかありませんでした。
Forza 300Bと明るさはほぼ変わらないのに、値段は半分以下というFS-300Bはグッと手を出しやすくなったのでは…!
このFS-300Bはリフレクター無しでも1万ルクス以上の明るさを誇っており、
ソフトボックスを付けても人物撮影のキーライトとして十分使える明るさとなっています。
また、モノブロック構造でコントロールユニットやACアダプターなどがライト本体に一体化されています。
本体と下の画像の電源ケーブルを直接コンセントに繋ぐだけで使用できるので、取り回しも抜群。
正直これ、めちゃくちゃ売れると思います。
Amazonではタイミングによっては売り切れていたりもするようなので、NANLITE公式サイトもチェックしてみましょう。
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そんな超おすすめのFS-300Bをプロ目線でしっかりレビューします!
スペックは飛ばしてレビューをすぐ読みたい人はここからジャンプ!
- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる
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NANLITE FS-300Bのスペック
まずはスペック紹介から。
NANLITE | FS-300B |
サイズ、重量 | 346×233×123mm / 3.03kg |
出力、電源 | 350W、AC使用のみ |
CCT(色温度) | 2700K〜6500K |
演色性 | CRI 96以上 / TLCI 97 |
制御方式 | 本体操作、2,4G、NANLINK APP |
エフェクト | 12種類 |
リフレクター無し/1m | 2700K / 9220lux 3200K / 11150lux 5600K / 11130lux 6500K / 9780lux |
リフレクター有り/1m | 2700K / 31630lux 3200K / 38900lux 5600K / 38720lux 6500K / 34340lux |
リフレクター無し1mで11130lux、リフレクター有りで38720luxと室内では十分すぎるほどの光量。
外ロケやスタジオでも活躍できる明るさですし、ソフトボックスを使用しても人物撮影などには十分な光量が保てます。
色温度は2700K〜6500K調色可能で、フラッシュやろうそく、花火やTVなどのエフェクトモードも12種類搭載されています。
また、Bluetooth接続によって「NANLINK」というスマホアプリによるワイヤレス制御が可能となります。
アプリだと光量や色温度はもちろん、細かいエフェクトの調整も可能なようです
ForzaとFSシリーズの違い
基本的にはForzaシリーズがプロユース、FSシリーズはエントリーモデルとしての位置付けです。
FS-300B | Forza 300B | |
---|---|---|
本体サイズ、重量 | 346×233×123mm / 3.03kg | 330×225×120mm / 2.3kg |
リフレクター無し/1m | 11130 lux | 8901lux |
リフレクター有り/1m | 38720 lux | 39180 lux |
色温度 | 2700K〜6500K | 2700K〜6500K |
演色性 | 平均96 | 平均 |
出力 | 350W | 355W |
電源 | ACのみ | 14.8V/12A Vマウントバッテリー | AC /
ユニット | モノブロック (ユニット一体型) | 外部ユニット |
操作 | NANLINK使用でアプリ制御可 | DMXコントロール可※ |
キャリングケース | 無し | 有り |
価格 | ¥59,400 | ¥143,000 |
購入する | 購入する |
どちらも350WクラスでバイカラーLEDのForza 300BとFS-300B。
同じような明るさをほこり、演色性も同クラスなので光の色味も美しいです。
しかし値段は倍以上違います。
DMX制御やVマウントでバッテリー駆動がしたいならForzaシリーズになりますね
影の出方の違い
Forza 60はデイライトで5600Kの単色COB(チップオンボード)と呼ばれるLEDですが、
FS-300Bも同じくCOBなのですが、2700Kの素子と6500Kの素子が縦に交互に並んでおり、混ぜ合わせることで調色が可能(バイカラー)になっています。
リフレクターを外した状態だと影の出方が少し違い、FS-300Bの方がほんの少しボケた感じの影になっています。
Forzaシリーズ全般とFS300BはCOBですが、
FS300Bを除くFSシリーズは下の画像のようにCSPという小さなLED素子が密集した表面実装型(SMD)タイプのライトとなっています。
SMD型のLEDは素子の数だけ影が多重に出るので、ややにじんだ様な影になります。
NANLITE FS-300Bを開封レビュー!
FS-300Bにはキャリングケースが付いていないので、ダンボールに梱包されています。
中身はしっかり発泡スチロールで固定されています。
内容物
- FS-300B ライト本体
- リフレクター
- 電源ケーブル
- 3ピン2ピン変換
- マニュアル
FS-300Bはモノブロック型なので、コントロールユニットやACアダプターはライト本体に内蔵された一体型となっています。
なので、背面のINPUTにACケーブルを挿すだけでOK!
コンパクトで取り回し抜群ですね!
ACケーブルの3ピン2ピン変換もしっかり同封されているのはありがたいです。
サイズ感を比較
うちにあるForza 60とiPhone 11と並べてサイズ感を比較してみます。
リフレクターを装着して38000lux以上の大光量ながらも、このサイズ感で3kgほどに抑えられています。
FS-300Bはボーエンズマウントに対応
まずはライト全面のロックスイッチを押し込みながら保護カバーを外します。
カバーの付いているこの部分がボーエンズマウントとなっており、ソフトボックスやフレネルレンズなど各種アクセサリーを取り付けられるようになっています。
ボーエンズマウント対応なら他社製アクセサリーでも付けることができますよ!
これはForza 60用に使用していた60cmサイズのソフトボックスですが
FS-300Bくらいのサイズ感なら90cm以上のサイズでも良いかもしれません。
ちなみにNANLITEのソフトボックスもあります。
FS-300Bの明るさ
FS-300Bを1mの距離から比較してみました。
リフレクターの有無で、カメラとしては1と2/3段分(5つ分)の明るさの違いが出ました
ソフトボックスのディフューザー2枚にするとSSは1/80で大体同じくらい。
リフレクター無しのトレペ越しだとSS1/50で大体同じくらいでした。
FS-300Bを使った作例
せっかくなのでFS-300Bや他のNANLITE製品を使って色々やってみました!
壁反射させて使用
まずはFS-300Bを壁反射にしてサイドバック(半逆光)にし、反対側をレフ板で持ち上げます。
ちなみにカメラのホワイトバランスは3500K、FS-300Bは6500Kに設定。
ちなみにレフ板無しだとこんな感じです。
ちょっとアクセントをつけたいので、MixPad 11Cという小型のライトをレフ板反射で2700Kにして足してみます。
そのままレフ板を立てると先ほどの様にFS-300Bの光がレフ板に当たってしまうので、別のレフ板で光を切ってなるべくMixPadの光だけが当たる様にします。
バイカラーだとライティングの表現に幅がでますね!
レフ板で影を作る
今度はレフ板で夕日の様な影を作ってみます。
こういった影を出したい時はリフレクターを外して使いましょう!
FS-300Bの光は腰あたりまでしか直接当たっていません。
このままだと人物の顔の明るさがやや物足りないので、Pavotubeで夕日と同じ方向からのキーライトを作ります。
これで光の方向性は変えずに、背景と顔とのバランスが取れました。
FS-300Bを顔まで直射すると影がキツくなってしまうので、Pavotubeの柔らかい光をキーライトにしました
光の筋を作る
今度はレフ板を2枚使用して光の筋を作ってみます。
大光量なので細い筋にしても光量が十分足ります。
これも同じく影がにじんでしまうのでリフレクターは外しましょう。
レフ板の角度を片方少し傾けると奥に向かって広がる様な影の形になります
大光量かつバイカラーなのでいろんな使い方ができますね
FS-300Bのファンの音は?
動画撮影時に気になるファンの音。
FS-300Bのファンは比較的静音ですし、ファンのON/OFFが可能なのでどうしても気になる場合はファンをOFFにすることができます。
ファンがONの状態でデジベル測定アプリで測ってみたところ、ライトの真横で40dBほど、1m離れると30dBくらいと空調の音と変わらないレベルで、カメラの真横にない限りはほとんど気になりません。
ファンをOFFにすると完全に無音になりますが、LED素子への熱によるダメージを保護するため、マックス25%までの明るさしか出せなくなってしまいます。
我が家にあるアナログ露出系でファンをOFFにして25%の状態の明るさをざっくりと測ってみたところ、大体
リフレクター無し 3000lx / 1m(5600K)
リフレクター有り 5000lx / 1m(5600K)
くらいでした。
NANLITE FS-300Bの良い点/悪い点
手放しでおすすめできるコスパ抜群なFS-300Bですが、もちろん惜しい点がない訳ではありません。
アンブレラホルダー搭載
ライト本体の左側面のネジ部分にアンブレラホルダーがついています。
アンブレラ用のスタンドやアクセサリーなどを別途用意する必要がなく、ライトに直接挿せるのは便利ですね。
Bluetoothによりアプリ操作可能
FS-300Bは本体からのBluetooth接続で、NANLINKというアプリからワイヤレス操作が可能です。
NANLINKのアプリはメールによる会員登録が必要ですが、トランスミッター等を使用せずワイヤレス操作できるのは非常に便利ですね。
スタンドを高く飛ばしてもスマホで調整できるのはありがたいです!
バッテリー駆動ができない
FSシリーズはACのみ、Forzaシリーズは14.8VのVマウントバッテリー×2(Forza 300B用のVマウントバッテリーはFXLION社製のFX-HP300Sでの給電を推奨)での駆動にも対応しています。
400W出力以上のポータブル電源ならFSシリーズでも使えますよ!
FS-300Bが350Wなので、400W以上のAC出力可能なポータブル電源があればどこでも使うことができます。
最近は地震や自然災害による停電時の備えとしても注目されていますね。
キャリングケースが付いていない
Forzaシリーズには上質なキャリングケースが付属しています。
いっぽうFSシリーズはダンボールでの梱包となっているので、持ちはこぶ場合は何かしらのケースが必要です。
3kg以上あるので、カメラ用の大きいトロリーケースなんかに他のものと一緒に入れたりしても良いかもしれませんね
プロが超おすすめするNANLITE FS-300Bのレビューまとめ!
FS-300Bは300Wクラスの大光量バイカラーLEDの中でもコスパ抜群、というか価格破壊レベルです。
対抗としてはAmaran 200Xですが、300WクラスになるとAputure LS 300XとなるのでForzaシリーズと同じく10万を越えてしまいます。
Amaran 200Xはリフレクターの角度が集光ぎみなため、リフレクター装着時はFS-300Bより明るいですが、
リフレクターを外すとFS-300Bの方が約1.6倍明るいです。
このクラスになるとソフトボックスを付けたり、バウンスや透過させて使うことが多いので、
リフレクター無しの素の状態の明るさが重要となります。
AC駆動で問題なくて、大光量のバイカラーLEDを探している人には心の底からおすすめできます!
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コメント
コメント一覧 (3件)
NANLITEのFS-300Bを調べていたら辿り着きました。
とても参考になりました!
自宅で美容室を営んでおり、施術後の撮影や室内での記念撮影に使いたいと思うのですが、こちらのタイプだとオーバースペックでしょうか。。
合わせてソフトボックスも購入予定です。
何かアドバイスを頂けたら嬉しいです🙇
ありがとうございます!
ソフトボックスを付けた300Bなら光量的には十分ですね。
人物撮影のメインライトとしては良いと思います。
とはいえACアダプターが無い分それなりのサイズ感なので、
もう少しコンパクトさを重視するなら出力は少し落ちますがAmaran 200 XSなんかも候補かと。
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お聞きした用途だと光量的には十分かと思います。
ソフトボックスは室内のサイズに合わせてですが、こちらもコンパクトさ重視なら最小でも60cmあたりがおすすめです。
スペース的に余裕があるなら80cmクラスだとより柔らかい光となります。
ありがとうございます!
サイズ感は少し気になっていたので、Amaran 200xSも確かに良いですね…。
ソフトボックスも配置場所を考えた上で検討してみます。
色々調べても自分の用途に合うものが何なのか分からなかったので、コメント頂けてとても参考になりました。