テレビ局で働くプロ照明マンのゆーふぃるです
NANLITEは海外では業界内で非常に高い評価を受けていますが、
2021年5月からVANLINKS株式会社がNANLITE日本公式サイトで国内販売を開始したことにより、日本の業界内でも注目を集めています。
今回NANLITEから出ているForza 60を購入したので、プロ照明マンの目線で徹底的にレビューしていきます。
超コンパクト&超パワフルなうえに良コスパ!
スポットタイプのLEDライトとしてはトップクラスに軽量コンパクトで使いやすく、良いバランスだと思います。
室内や夜のポートレートのときはもちろん
家で物撮りする時でも、これだけのパワーがあれば夜でも雨の日でも関係なく、太陽光の変わりになります。
パワーがあるので、壁や天井に反射させても十分な光量がたもてるのが良いですね。
プロ照明マンが自信を持っておすすめできるライトです。
色温度の変えられるバイカラータイプはこちら
- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる
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Forza 60のスペック
まずは簡単にスペック紹介。
特筆すべきはやっぱりサイズと重量!
1mで18820lx(リフレクター装着時)の光量があってこのサイズ感は、正直化け物です。
他の60wクラスのスポットLEDライトは
『Godox SL−60w』などがありますが、こちらは1.5kgと倍近くあります。
持ち運びを考えるとやはり軽いのは正義です!
色温度は5600K(ケルビン)固定
色温度は太陽光と同じくらいの色味、5600K固定で変えられません。
いわゆるデイライトと呼ばれるタイプです。
NANLITE Forza 60を開封レビュー
Forza 60の外箱
早速開封していきますよ!
ダンボールを開けるとビニール袋に包まれたケースが入っています。
しっかりとした上質なキャリングケース!
とっても使いやすそうです。
Forza 60の内容物
ケースを開けるとこんな感じ。
日本語のマニュアルも付いてるのでご安心を!
同封されているのは
- ライト本体
- リフレクター
- ACアダプター
- ACケーブル
ライト本体が予想以上にコンパクトで軽い!
ライトにはLED素子を保護するためのキャップが付いています。
サイズ感
小型のフルサイズミラーレスカメラ『α7ⅲ』に、単焦点レンズ『Zeiss Batis 2/40 CF』を付けた時とほぼ同じくらいのサイズ感でした。
光を反射させてパワーアップさせる『リフレクター』を付けるともう少し大きくなります。
明るさ
比較対象が小さすぎますが、とりあえずうちにあった小型のライト『Pixel G1S』と比べてみます。
ちなみにG1Sは0.5mで1500lxの明るさ。
G1Sで照らした時に適正の設定のまま
同じ距離からForza 60で照らしてみます。
我が家のミッフィーさんがム◯カみたいになってしまいました。
ちなみにシャッタースピードを1/3200(5段分)まで上げて、やっと適正に近いくらいです。
すみません、比較対象のライトが小さすぎました…
ちなみにリフレクターを外すと1mで18820lx→3139lxまで落ちます。
それでも3000lx以上あるので、室内や夜などに使うには十分すぎる光量です。
カメラの段数とは? クリックで解説
カメラの明るさの基準として決められているのが『段数』です。
カメラの明るさは『絞り』『シャッタースピード』『ISO感度』の3つの要素で調整され、
共通の明るさ調整の基準を1段、2段と表します。
詳しくは『カメラのISO感度と露出調整』の記事で解説しています。
動画撮影用にファンもオフにできる
動画撮影の時にファンの音が邪魔にならないように、止めることができます。
ファンをオフにするとほぼ無音に。
これは嬉しい機能ですね!
ただファンをオフにすると、LED素子へのダメージを防ぐために光量はセーブされます。
Forza 60の使い方
保護キャップを外してリフレクターを付ける
使う時はキャップを外して、リフレクターや別売りのソフトボックスを付けられます。
リフレクターを付ける場合は、くぼみを合わせてキャップを外した時と反対にくるっと回すとロックされます。
カメラのマウントと同じようなもので、『ボーエンズマウント』と呼ばれるライトのアクセサリー共通マウントを使えるようにするアダプターもあります。
Forza 60とForza 60Bで使用できる専用のボーエンズマウントアダプターを購入することで、他社製のボーエンズマウント対応ソフトボックス等も装着できます。
Forza 60専用のソフトボックスならアダプターは必要ありません
ケースに戻す際は、LED素子を守るために保護キャップを付けましょう。
AC(電源)アダプターを繋いで電源を入れる
ライト背部のピンジャックにACアダプターを繋ぎます。
隣にスイッチがあるので入れて点灯。
ツマミで光量や設定を変更する
左側「DIM」の青いツマミが光量の調整。
右側「SELECT」の黒いツマミを押し込む事で、設定項目の変更。
黒いツマミを回せばその項目の調整ができます。
操作はとてもシンプル!
エフェクト
Forza 60には4種類のエフェクトが搭載されています。
- Flash(スピード3パターン)
- Storm(スピード3パターン)
- TV
- Bad Bulb
黒いツマミを押し込んでFXを選択し、左右に回す事でエフェクトのON/OFFができます。
Forza 60の惜しい点(デメリット)と良い点(メリット)
Forza 60の惜しい点(デメリット)
私がForza 60の惜しいと感じた点は大きく3つ。
色温度が変えられない
Forza 60はいわゆる『デイライト』と言われるタイプで、太陽光と同じくらいの5600K固定です。
なので色温度を変えたい場合は、フィルターなどで対応する必要があります。
タイプ違いの【Forza 60B】なら色温度が2700K〜6500Kまで変えられます。
Forza 60Bは色温度が変えられる代わりに1mで13830lxと、1mで18820lx出せるForza 60よりもパワーは少し控えめです。
色温度を変えられるタイプは『バイカラー』と呼ばれますが、他のライト含め基本的にデイライトよりもパワーは少し控えめになります。
誤操作でエフェクトがかかってしまいやすい
電源を入れて右側のツマミのデフォルトになるのがFX(エフェクト)です。
本体を動かしたり、光量を調整したい時に、誤操作で意図せずエフェクトがかかってしまう事がよくあります。
バッテリー使用するには別売りのアダプターが必要
同封されているのはACアダプターのみですが、Forza 60はNP-Fバッテリーでも使用することができます。
しかし、バッテリー使用するためには別売りのアダプターが必要となります。
バッテリー駆動するにはNP-Fバッテリーが2つ必要なので、僕は予備込みで4個セットのものを購入しました
バッテリー2個の1セットでテストしたところ、このバッテリーなら100%フルパワーの連続点灯で1時間15分ほどもちました。
少し明るさを落として使えば、長時間持ちそうですね。
ちなみに残量のインジケーターもあります。
しかしものの数分で1個にグングン減ってしまいますが、残り1個になってから1時間くらい持ったのであまりアテになりません…
ボーエンズマウントを使用するにはアダプターが必要
他のライトとボーエンズマウント対応のソフトボックスなど他社製アクセサリーを共用するには、専用のボーエンズマウントアダプターが必要です。
下記のForza 60、Forza 60B専用ソフトボックスであればアダプターは必要ありません。
Forza 60の良い点(メリット)
Forza 60はプロ目線で見ても本当におすすめできます。
明るいのにコンパクトで軽い
1mで18000ルクスを越える明るさを持ちながら、830gと1kgを切っているのは驚愕です。
室内でのメインライトとして十分使える明るさです。
コンパクトだけどガツンとパワーのあるライトが欲しい方には、うってつけだと思います。
ファンのON/OFFができる
Forza 60は動画撮影時にファンの音が入らないように止めることができます。
ファンをOFFにするとほぼ無音となります。
ファンをOFFにすると光量もかなり落ちるので、その点は注意です。
キャリングケースが使いやすい
付属のキャリングケースがかなりいい感じです。
セミハードケースとなっていて、軽くて結構丈夫そう。
フタを開けた時に左右にベルトが付いているので、フタが向こう側までべろんと倒れずに良い位置で止まってくれます。
細かいところまで配慮されていて良いですね。
ショルダーベルトも付属しています。
スタンド等も、マジックテープ部分に固定して一緒に運べますよ!
NANLITE Forza 60を使った作例
Forza 60を使って撮影した写真をいくつか紹介します。
まずはお昼ご飯のチャーハン(冷凍)にForza 60を直射&レフ板で撮影。
次はForza 60を壁反射にしてみます。
パワーがあるので、壁反射で広く使っても、十分な光量が保てるのが非常に良いです。
光は光源が小さいほど影がシャープで硬くなり、大きく広いほど影がボケて柔らかくなります。
影を作る場合はリフレクターを外した方が美しい
レフ板などで影を作ればこのような日差し感も作れます。
影を作る場合はリフレクターを外した方が綺麗ですよ!
リフレクターは光を反射、集光させてパワーアップさせる物なので、影がにじんでしまいます。
LED素子を密集させているタイプのLEDスポットライトは、素子が多い分、影も増えてにじんでしまいます。
しかしForza 60はCOB LEDと呼ばれる一つの大きなLED素子なので、影も1つしか出ません。
NANLITE Forza 60のレビューまとめ
NANLITE製品は、コスパが良いのに非常にパワフルで軽量なものが多いので、プロ照明マンから見ても本当に今、アツいメーカーだと思います。
実際にテレビ局でも使われている製品もあるので、自信を持っておすすめできます。
多少パワーが落ちても色温度を調整したい人は【Forza 60B】がおすすめです!
NANLITE製品はこちらもおすすめ!
ライトを買ったらライトスタンドも一緒に
Forza 60などのライトを購入するならライトを載せるスタンドも必須です。
一緒に購入しておきましょう。
室内での物撮りなどに使うのであれば伸ばした時の長さが2mほどあれば十分です。
ポートレートにも使うなら、3mクラスまで伸びるとバックライトなどにも使えます。
屋外で使わないなら逆折れタイプがコンパクトでおすすめ!
持ち出して屋外でも使う想定なら、逆折れタイプだと伸ばした時の安定感にやや不安があります。
しっかりした普通タイプのライトスタンドの方が良いでしょう。
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