テレビ局で働くプロ照明マンのゆーふぃるです。
NANLITEは海外で照明メーカーとして高い評価を受けているのですが、
2021年5月からVANLINKS株式会社がNANLITE日本公式サイト で国内販売を開始したことにより、日本でも注目され始めています。そのNANLITEが出しているPavotubeシリーズは、映像クリエイターやテレビ業界から非常に高い評価を受けており
テレビ番組やドラマ、CMなどを含めプロの現場でも使われています。
最近だと報道ステーションで新テーマ曲の演奏(2021年11月30日)の時に使われました。
その中で1番コンパクトなPavotube Ⅱ 6Cをプロ照明マンの目線で徹底レビューします。
とりあえず開封して点灯してみた時に、明るっ!!って思わず言っちゃいました。
物撮りからポートレートまで何にでも使える便利なライトです。
- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる
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Pavotube Ⅱ 6Cは細長いバー(棒)タイプのライト
Pavotubeはよくある四角いLEDライトとは違いバー(棒)タイプのライトです。
Pavotube Ⅱ(第2世代)には6C、15X、30Xと長さの違うタイプがあり、一番短い6Cは25cmとなっています。ちなみに15Xは60cm、30Xが114.5cmです。
今回レビューするのは一番短い6Cです
Pavotube Ⅱ 6CをうちにあるライトのPixel G1SとUlanzi VL-49、iPhone11と比べてみます。
重量も260gと非常に軽く、カバンに入れて気軽に持ち出せるコンパクトさです。
色温度(光の色味)も2700K(ケルビン)〜7500Kで調色可能で、更にモードを変えればフルカラーで、赤や青など最大36000色の色味に変える事ができます。
色温度とは?
Pavotube Ⅱ 6Cの光量(明るさ)
光量は色温度5600K(ケルビン)で0.5mから当てた時に670lx(ルクス)。
ルクスというのは明るさの目安で、読書に最適な明るさが大体500lxとされています。
小物の物撮りや、夜のポートレートなどにも十分使えるレベルの明るさです。
部屋を真っ暗にして5600Kで約1mほどの距離から当ててみると
同じ距離で色温度5600Kで当てた、Pixel G1SとUlanzi VL-49も見てみましょう。
光量としてはPixel G1Sよりやや落ちるかなといった所。
ちなみに数値としても、G1Sは0.5mで1500lxとされています。
Pavotube Ⅱ 6Cを使ってライティングしてみる
Pavotube Ⅱ 6Cをメインのライトとしてライティングしてみました。
物撮りのライトとしてバッチリ使えますね
Pavotube Ⅱ 6Cを開封レビュー
Pavotube Ⅱ 6Cの外箱はこんな感じ。
早速開封していきます。
キャリングケースや充電ケーブル(タイプC)、手持ち用の落下防止ベルトなんかも入ってます。
日本語のマニュアルも同封されてましたのでご安心を。
簡易なものでもキャリングケース付きは嬉しい!
カメラと同じ1/4インチネジ穴が空いている
両端に1/4インチネジ穴が空いているので、同封されている落下防止ベルトを取り付ける事もできます。
ネジ式なのでくるくる回すだけ。
Wiiリモコンみたいな感じですね。
外で手持ちで使う時に安心です。
スタンドに取り付けることも出来ます。
マグネット内蔵で便利!
Pavotube Ⅱ 6Cは背面にマグネットが内蔵されてるので、いろんなところにくっ付けて使えます。
外で使う時など、これは本当に便利!
バータイプのため映像の中にあっても装飾として違和感がないので、夜のポートレート等で被写体の近くに置いてキーライトとしても使えます。
Pavotube Ⅱ 6Cの充電はタイプC
USB A-Cの充電ケーブルが付属していますが、充電器は付いていないので別途必要です。
充電時間は2.5時間で、明るさ100%で約65分使用できます。
50%だと約100分持ちますし、長時間使用する場合はモバイルバッテリー等で充電しながら使うこともできます。
ライトによっては充電しながら使えない物もあるので、これは嬉しいですね
Pavotube Ⅱ 6Cの使い方
電源の入れ方
裏側の電源ボタンを長押しします。
起動中の表示が出るのでそのまま長押し
NANLITEのロゴが出て点灯します
CCTモード
CCTモードは光量と色温度とグリーン,マゼンタの調整ができるモードです。
Switch(選択切替ボタン)を押すとDIM→CCT→G/Mと切り替わっていき、+とーボタンでそれぞれ調整できます。
色温度は2700Kから
7500Kまでシームレスに調整できます。
グリーン、マゼンタも調整できる
蛍光灯によってはちょっと緑がかった色味のものがあったり、LEDはややピンクっぽいものがあったりします。
そういった場所で使用する時に、グリーン/マゼンタを入れることで同じ色味に調整する事ができます。
G/Mを+にするとグリーンが強くなり、
ーにするとマゼンタが強くなります。
HSIモード
MODE(モード切替ボタン)を押すとモードが切り替わります。
HSIモードはフルカラーで好きな色にする事ができます。
H(Hue/ヒュー)は色相
S(Saturation/サチュレーション)は彩度
I(Intensity/インテンシティ)は明度
色相(ヒュー)は簡単に言うと0〜360で色味を数値化したものです。
彩度(サチュレーション)を落としていくと色が薄くなっていきます。
明度はDIMMER(光量)にあたります。
ヒューで好きな色にして、サチュレーションで色の濃さを調整する感じです
HUE(ヒュー)を0、SAT(サチュレーション)を100にすると一番濃い赤になります。
サチュレーションを落とすと赤が薄くなりピンクになります。
ヒューは0のまま、サチュレーションを40にしてみましょう。
ヒューの数値を変えると色味を変える事ができます。
大体のフルカラーLEDはこのHSI制御になってるので使い方は同じような感じです
EFFECT(エフェクト)モード
モードをEFFECTにすると17種類のエフェクトが使えます。
カラフルに色が変わっていくHUEループや、ろうそくの火、テレビの光、フラッシュなどのシーンが内蔵されています。
動画で全てのエフェクトをざっと簡単にまとめたのでご覧ください。
MVやPVなんかにも使えますね
Pavotube Ⅱ 6Cの惜しい点(デメリット)と良い点(メリット)
Pavotube Ⅱ 6Cの惜しい点(デメリット)
バッテリーが100%で65分しか持たない
長時間使う場合はモバイルバッテリーで充電しながら使用はできますが、欲を言えばせめて2時間程持ってくれれば言う事なしです。
ただ260gと軽量なので、重量と引き換えなのは致し方ない部分もあるのかもしれません。
エフェクトの調整が慣れていないと難しい
17種類あるエフェクトは、スピードや色味の調整などもできるのですが,慣れていないと少し難しく感じてしまうかもしれません。
例えばHUE LOOPというエフェクトは、前述した色相の0~360をループするエフェクトです。
このループする色相の下限の数値と上限の数値を入れる事で、何色から何色までをループするかという所まで調整できるのですが、
それが各エフェクトごとに調整する項目が違ったりするので、慣れていないととっつきにくいかもしれません。
MVやPVなど演出があるもの以外なら、基本的にエフェクトの使用頻度は低いと思うので心配しなくても大丈夫です。
光が広範囲に広がる(メリットでもある)
これはメリットでもあるのですが、バータイプなので光が広範囲に広がります。
広範囲に広がるので背景まで明るくなってしまったり、余計な所に光が漏れてしまいやすい点には注意が必要です。
Pavotube Ⅱ 6Cの良い点(メリット)
軽くてコンパクト
重量が250gと軽い上に25cmの棒形なので、気軽に持ち出してどこでも使用できます。
軽いカメラなら右手でカメラを持ち、左手にPavotubeを持ってライトで照らしながら撮影なんかも出来ます。
光量(パワー)も十分
照明のプロでも、思わず「明るっ!」と言っちゃうくらいです。
このサイズのライトとしては十分なパワーがあります。
バー(棒)タイプなので映り込みも綺麗
映り込みのあるものを撮る場合、光源が小さいと映り込みも小さくなって目立ちます。
まずはPixel G1Sで当てた場合を見てみましょう
次はPavotube Ⅱ 6Cを使った場合
Pavotube Ⅱ 6Cなら写り込みも筋状になるので、映り込みの形も綺麗です。
電飾的な使い方もできる
バー(棒)タイプなので画の中に入れても効果的です。
複数並べたり、6Cよりも長い15Xや30Xならさらに映えます。
背面マグネットが便利
背面マグネットで金属部にペタッと貼り付けられます。
付属のプレートを、Pavotubeをくっ付けたい所にガムテープ等で貼り付ける事で、金属以外の所にくっつける事もできます。
色味が美しい
実は光の色味の美しさも『CRI』というもので数値化されています。
CRIとは
光が、物の本来の色味をどれだけ引き出せるかを数値化したものを「演色性」と呼びます。
太陽の元で見た時と違い、緑がかったような古い蛍光灯のもとで見た時は色味が抜けたような感じに見えます。
これは演色性が低いので、その物の本来の色味を引き出せていないのです。
CRI(演色評価数)とは太陽光を100として演色性を数値化したものです。
「Rα」と表記しているものも多いです。
撮影にはCRIが90以上のものが適しています
Pavotubeシリーズは全てCRI95以上と演色性が非常に高いので、物撮りに使用しても本来も色味を綺麗に引き出す事ができます。
Pavotube Ⅱ 6Cをプロ目線で徹底レビューまとめ
物撮りから夜や室内のポートレートまで、幅広く何にでも使えるPavotube Ⅱ 6C。
プロの現場でも通用するような、非常にクオリティが高いライトが1万円でAmazonで手に入るのですから驚きです。
Pavotubeシリーズは2種類ある
初代Pavotubeが15Cと30Cの2種類です。
初代Pavotubeもフルカラーでエフェクト内蔵、色味も同じく美しいです。
Pavotube Ⅱ 6Cは2021年5月に発売されたのですが、2021年11月21日に発売されたばかりなのが後継機の15Xと30Xです。
Pavotube Ⅱ 6Cや15C、30Cはフルカラーですが1色しか出せませんでした。
後継機である15Xと30Xは、ピクセルコントロールで1本の中で色が次々と流れるようなエフェクトもできる利用になりました。
より電飾的な使い方に幅がでました!
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