以前もレビューした、NP-Fバッテリーでも使えるコンパクトでパワフルなNANLITE Forza 60シリーズに後継機が発売!
Ⅱ型になって前モデルから光量15~17%アップなうえにバッテリーでの駆動時間が伸びていたり、ファンの静音性が増していたりと更に進化しています。
物撮りのメインライトやポートレートの補助光などに超おすすめのバイカラースポットタイプLEDライトです。
今回Forza 60BⅡを提供して頂けたので、初代Forza 60やFS-60Bとの違いをプロ照明マンの目線でしっかりレビューさせていただきます!
- コンパクトなのに超パワフル!
- 前モデルより光量最大17%アップ&静音性アップ!
- 前モデルよりバッテリー駆動時間が長くなった
- バッテリーグリップとボーエンズマウントアダプタが最初から同梱
- キャリーケースが上質
- アプリでの操作が可能
- リフレクターのビーム角が45度で光の範囲が狭くなった
- 前モデルからは値上がり
バッテリー運用や持ち運びをあまり考えていない方は、より低価格のFSー60Bもおすすめです!
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Forza 60Bの後継機が発売!前モデルとの違いは?
- 光量最大17%アップ
- NP-F、Vマウントバッテリーでの駆動時間が長くなった
- ファンの静音性がアップ(~30dBA→~20dBA)
- MODEボタン搭載で操作性アップ
- 付属のリフレクターがRF-FZ60→RF-FMM-45-Sに変更
- バッテリーグリップ、ボーエンズマウントアダプタが同梱
- 定価38500円→49500円に値上がり
- DMX/RDMに対応
- 前モデルは廃盤に
Forza 60BⅡの光量比較
本体のみの光量が115~117%アップなのは非常に嬉しいポイント!
ライトの光量の目安となる照度(lux)などについては以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
さらに光量が増しているのにバッテリー駆動時間が伸びているのがすごいです。
バッテリー | Forza 60/60B | Forza 60Ⅱ/60BⅡ |
---|---|---|
NP-F970(6700mAh)×2 100%出力 | 約70分 | 約90分 |
NP-F970(6700mAh)×2 50%出力 | 約140分 | 約180分 |
Vマウントバッテリー14.8V(160WH)×1 100%出力 | 約110分 | 約120分 |
Vマウントバッテリー14.8V(160WH)×1 50%出力 | 約220分 | 約240分 |
MODEボタン搭載
前モデルは右側のつまみを触るとフラッシュなどのエフェクトをかけられます。
前モデルのレビューでも書いたのですが、これがちょっと当たると意図せずエフェクトがかかってしまいますし、光量を調節しようとして間違えてしまうこともしばしば…
Forza 60BⅡは真ん中にMODEボタンが搭載され操作性がアップ!
MODEを押すことでCCTモードやエフェクトモードを切り替えられるので、操作ミスなどを減らせそうです。
付属のリフレクターが変更
前モデルはビーム角60°のRFーFZ60というリフレクターでしたが、Forza 60BⅡはRF-FMM−45−Sというビーム角45°のリフレクターに変更されています。
リフレクターがかなりコンパクトになったのですが、ビーム角も60°→45°になっているので光の拡がりが狭くなっています。
個人的には正直60°のほうが使いやすいと感じました。
コンパクトさにおいては45°のリフレクターの方がもちろん良いのですが…
本体のサイズはほとんど変わっていませんが、リフレクターが違うだけで印象がかなり違いますね。
ちなみにマウントの規格は同じなので、前モデルのリフレクターを持っていれば付け替えて使うこともできます。
アクセサリーが同梱されるようになるが値上がり
バッテリー運用するためのバッテリーグリップ(※バッテリーは別売り)と、ボーエンズマウントと呼ばれる照明機材の汎用アクセサリー規格へ変換するアダプターが、Forza 60BⅡになり最初から同梱されるようになりました。
5,280円分のアクセサリーが同梱されるようになったとはいえ、前モデルForza 60Bから定価38,500円→49,500円に値上がりしています。
この辺りは不要な方もいるかもしれないので、セット売りかバラ売りか選べると良いのですが…
また前モデルは廃盤となっているので、今後新しく購入するならば色温度5600K固定のForza 60Ⅱか色温度可変のForza 60BⅡしかありません。
Forza 60BⅡとFS-60Bの違い
Forza 60B Ⅱ | FS-60B | |
---|---|---|
明るさ | ライト本体:2577lux / 5600K 1m リフレクター:14350lux / 5600K 1m | ライト本体:2799lux / 5600K 1m リフレクター:13360lux/ / 5600K 1m |
色温度 | 2700K-6500K | 2700K-6500K |
サイズ | 200×108×84mm | 247×134×87mm |
重量 | 0.7kg | 0.85kg |
ACアダプター | あり | なし |
バッテリー運用 | 可 | 不可 |
キャリーケース | あり | なし |
アプリ(NANLINK)操作 | 可 | 可 |
DMX/RDM制御 | 可 | 不可 |
価格 | ¥49,500 | ¥28,600 |
Amazon | Amazon |
- 明るさはほとんど変わらず、色温度の可変幅も同じ
- FS-60Bの方がサイズが大きいが、ACアダプター不要で電源コードのみでOK
- バッテリー運用するならForza 60BⅡ
- FS-60Bにはキャリーケースが付いていない
- LEDチップが違う
- FS-60Bの方が価格が安い
基本的にFSシリーズは廉価版的な位置付けです
ACアダプターの有無
FS-60Bは本体サイズが少し大きい分ACアダプター一体型のオールインワン設計なので、電源ケーブルのみで使用できます。
細い電源ケーブルのみなので、配線がスッキリで機動力が高く非常に使いやすいです。
Forza 60BⅡの方が本体サイズは大きい分、ACアダプターを間にかます必要があります。
しかしACアダプターにもVマウントプレートや、スタンドにひっかけるためのループも付けてくれているのは嬉しいです。
Forzaシリーズはバッテリー運用可
FS-60Bのほうが電源を使う場合はアダプター不要で楽なのですが、その代わりバッテリーで使うことができません。
Forza 60Ⅱ / Forza 60BⅡは付属のバッテリーグリップを使うことでNP-Fバッテリー×2による運用が可能です。
バッテリーグリップはそのまま手で持ったり、ライトスタンドに固定することもできます。
使用するNP-Fバッテリーは970シリーズを推奨しています。
また、別売りのアダプターを購入すればよりDタップ出力のある大容量のVマウントでも使用可能です。
個人的にはForzaシリーズも多少サイズが大きくなってもACアダプター不要になったら嬉しいなぁと…
例えば電源で使う場合は場合はFSシリーズのような2ピンソケットで、バッテリーの場合は4ピンXLRコネクタで2種類つけてスイッチで切り替えられたりとか…?
FSシリーズにはキャリーケースが付いていない
Forzaシリーズには上質なキャリーケースに梱包されています。
しっかりとしたケースで造りも良いので非常に使いやすいです。
また上部のケース上部にもマジックテープが付いており、スタンドなどを一緒に固定して運ぶこともできます。
一方FSシリーズはキャリーケースがついておらず、以下の写真のような感じで梱包されているので、持ち運ぶ場合は別途ケース等が必要となります。
LEDチップが違う
色温度可変(バイカラー)タイプのLEDチップは2700Kと6500KのLED素子を混ぜ合わせることにより、色温度の調整が可能になっています。
FS-60BⅡは縦縞状に2種類の素子が並んでいますが、Forza 60BⅡの方が細かく交互に並べられています。
ライト本体のみの場合はFS-60Bの方がやや明るいのに対し、同じリフレクターをつけるとForza 60BⅡの方がやや明るくなるのは、この辺りの並び方などが影響しているのかもしれません。
ちなみに色温度5600K固定(デイライト)タイプのForza 60/Forza 60Ⅱは綺麗に1枚のCOBとなっています。
デイライトタイプは5600K一色のLED素子のみで構成されるため、同じ消費電力ならバイカラータイプよりも光量が強くなります。
Forza 60Ⅱ | Forza 60BⅡ | FS-60B | |
---|---|---|---|
本体のみ / 5600K 1m | 3420lux | 2577lux | 2467lux |
リフレクターあり / 5600K 1m | 17620lux | 14350lux | 13360lux |
5600Kは晴れの日中の太陽光とほぼ同じ色温度なので「デイライト」と呼ばれます
デイライトタイプ
バイカラータイプ
キャリーケースが付いておらず、バッテリー運用もできないので、自宅やスタジオなど決まった場所で使うならFS-60Bもおすすめです!
FS-60B
Forza 60BⅡレビュー
ここからはForza 60BⅡ自体を詳しくみていきます。
内容物
- Forza 60BⅡ本体
- ACアダプター、ケーブル
- COB保護キャップ
- リフレクター RF-FMM-45-S
- ボーエンズマウントアダプター
- NP-F用バッテリーグリップ
- マニュアル
- キャリングケース
Forza 60BⅡ本体
片手におさまる超コンパクトなサイズにもかかわらず、光量はパワフルで非常に使いやすいライトとなっています。
USB経由でファームウェアアップデートが可能
ファームウェアの更新などがあった際は、本体底面のUSBでアップデートすることができます。
ファンの静音性
NANLITEの製品はファンに力を入れているそうで、今回の後継機はさらに性能が良くなっています。
100%の出力でもわずか20dBまで抑えられるので、動画撮影の時も安心して使うことができます。
ボーエンズマウントアダプター
ボーエンズマウントアダプターが最初から同梱しているので、ソフトボックスなど他社製の汎用アクセサリーなども使用することができます。
ソフトボックスを使うと光が柔らかくなり、簡単に綺麗な写真が撮れるようになります
サイズが大きめのアクセサリーを使う場合は、バランスを取るために本体側のアームではなくアダプター側をスタンドに差して使用してください。
Forza専用のソフトボックスの場合は、アダプター無しでそのまま使用することができます。
COB保護キャップ
キャリングケースにはリフレクターを付けたまま収納することができますが、リフレクターを外して運搬する場合などは
LEDチップを保護するためのCOB保護キャップを使用しましょう。
別売りのフレネルレンズFL-11もおすすめ
NANLITEからForza 60シリーズ、FS-60シリーズ、Forza150シリーズに使用できるフレネルレンズFL-11というアクセサリーがあります。
付属のリフレクターはビーム角が45°と決まっていますが、こちらのFL-11を使用することでカメラのズームレンズのようにダイヤルを回転させて10°〜45°まで制御できるようになります。
度数を小さくすることで集光させてよりピンポイントに強く当てられるようになります。
記事の初めにも載せましたが、45°の場合はリフレクターの方が光量が強くなりますが、10°にすると5600K/1mで34700luxにまであがります。
撮影にあわせてスムーズにビーム角を変えられるので使い勝手がより良くなります
またFL-11にはバーンドアも付属しています。
4枚の羽根で光を切って当てる範囲を調整することができます。
Bluetooth接続でNANLINKアプリ制御が可能
Forza 60BⅡはスマホとBluetooth接続して「NANLINK」というアプリで制御することが可能です。
SCENEには任意の名前を入力してfixtureを作成します。
Forza 60BⅡは単体でBluetooth接続できるので、「Via Bluetooth」をタップします。
Via Bluetoothをタップすると近くにあるライトを検出します。
ライトが出てきたらタップするとスマホと接続されます。
上の「CCT MODE」をタップするとモード切り替えが可能です。
「DIM」で光量調整、「CCT」で色温度が調整できます。
スタンドを高くしていてライトに手が届かない時や、カメラから離れた場所に置いてある時でもワイヤレスで調整できるので非常に便利です!
Forza 60B Ⅱレビューまとめ
- コンパクトなのに超パワフル!
- 前モデルより光量最大17%アップ&静音性アップ!
- 前モデルよりバッテリー駆動時間が長くなった
- バッテリーグリップとボーエンズマウントアダプタが最初から同梱
- キャリーケースが上質
- アプリでの操作が可能
- リフレクターのビーム角が45度で光の範囲が狭くなった
- 前モデルからは値上がり
リフレクターの角度が狭くなった点と、アクセサリーが同梱されたとはいえ前モデルから1万円ほど値上がりしてしまった点には注意ですが、
パワーアップしている部分も多くこのサイズのライトとしてはかなり完成度の高いものだと感じました。
値上がりしたことで他社の同クラス製品よりも少し高くなってしまいましたが、操作性がよく光量や静音性、バッテリーの持続時間など価格に見合うものになっていると思います。
Forzaシリーズのキャリーケースはしっかりとしていて上質ですし、持ち運んで使うコンパクトなスポットライトを探している人にはおすすめです。
屋外ポートレートの補助光で一度使ってみましたが、NP-F970×2でフルパワーでも連続約90分もちますし、昼間の屋外でも近くなら補助光として十分活躍してくれました。
夜のポートレートや屋内ならキーライトとしても十分使える光量ですし、このコンパクトさは素晴らしいですね。
色温度5600K固定ですが、さらにパワーのあるデイライトタイプ「Forza 60Ⅱ」もあります。
バッテリー運用せずあまり持ち運ばないならFS-60Bもおすすめ!
本体サイズは少し大きい分、ACアダプター不要で電源ケーブルのみで良いのが非常にストレスフリー。
光量もあまり変わらないので、自宅やスタジオなどでの使用が基本でバッテリー運用しないのであれば2万円ほど安いFS-60Bがおすすめです。
ソフトボックスなどを使用してしっかりキーライトなどにも使いたい場合はさらにパワフルなFS-300Bもおすすめです
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