Pavotube Ⅱ 6Cをプロ照明マンがレビュー【NANLITE】

Pavotube Ⅱ 6C レビュー
ゆーふぃる
ゆーふぃる

テレビ局で働くプロ照明マンのゆーふぃるです。

NANLITEは海外で照明メーカーとして高い評価を受けているのですが、

2021年5月からVANLINKS株式会社がNANLITE日本公式サイト で国内販売を開始したことにより、日本でも注目され始めています。

そのNANLITEが出しているPavotubeシリーズは、映像クリエイターやテレビ業界から非常に高い評価を受けており

テレビ番組やドラマ、CMなどを含めプロの現場でも使われています。

最近だと報道ステーションで新テーマ曲の演奏(2021年11月30日)の時に使われました。

※YouTube ANNnewschより引用

その中で1番コンパクトなPavotube Ⅱ 6Cプロ照明マンの目線で徹底レビューします。

とりあえず開封して点灯してみた時に、明るっ!!って思わず言っちゃいました。

Pavotube Ⅱ 6C

物撮りからポートレートまで何にでも使える便利なライトです。

Pavotube Ⅱ 6Cはこんなライト
  • 軽くてコンパクトなバー(棒)タイプ
  • コンパクトながらも明るく柔らかめな光
  • 色温度も調整可能で更にフルカラー
  • 物撮りに使える
  • 夜のポートレート用としてもおすすめ
  • 電飾的な使い方ができる
  • 背面にマグネット内蔵
  • エフェクト内蔵でMV撮影等にも
プロが自信を持っておすすめ
著者の紹介
  • テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
  • スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
  • 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
  • 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる

ゆーふぃる

読んで分からないポイントは、お気軽にコメントやお問合せからご連絡ください!

この記事はアフィリエイト広告を含みます。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

ブログ「ライガジェ!」ではCookieを利用したアフィリエイトリンクを使用することで収入を得ています。

Cookieを無効にすることでデータ収集を無効にすることもできますし、Cookieは個人を特定するものではございません

また誇大広告にならないよう表現には注意し、私の感じたデメリットなどもしっかりお伝えすることを心がけております。

ブログを運営するための経費やモチベーションに繋がりますので、ご理解いただければ幸いです。

目次

Pavotube Ⅱ 6Cは細長いバー(棒)タイプのライト

Pavotubeはよくある四角いLEDライトとは違いバー(棒)タイプのライトです。

Pavotube Ⅱ(第2世代)には6C、15X、30Xと長さの違うタイプがあり、一番短い6Cは25cmとなっています。ちなみに15Xは60cm、30Xが114.5cmです。

ゆーふぃる

今回レビューするのは一番短い6Cです

Pavotube Ⅱ 6CをうちにあるライトのPixel G1SUlanzi VL-49、iPhone11と比べてみます。

Pavotube6C大きさ比較

重量も260gと非常に軽く、カバンに入れて気軽に持ち出せるコンパクトさです。

色温度(光の色味)も2700K(ケルビン)〜7500Kで調色可能で、更にモードを変えればフルカラーで、赤や青など最大36000色の色味に変える事ができます。

色温度とは?

色温度とは光の色味を数値化したもので

数値が低いほど暖色、高いほど寒色の光となります。

詳しくは『カメラのホワイトバランスと色温度』の記事をご覧ください。

Pavotube Ⅱ 6Cの光量(明るさ)

光量は色温度5600K(ケルビン)で0.5mから当てた時に670lx(ルクス)。

ルクスというのは明るさの目安で、読書に最適な明るさが大体500lxとされています。

小物の物撮りや夜のポートレートなどにも十分使えるレベルの明るさです。

部屋を真っ暗にして5600Kで約1mほどの距離から当ててみると

Pavotube 6C
Pavotube 6C
※カメラはα7ⅲを使用し、設定は固定して全て同じ

同じ距離で色温度5600Kで当てた、Pixel G1SとUlanzi VL-49も見てみましょう。

Pixel G1S
Ulanzi VL-49

光量としてはPixel G1Sよりやや落ちるかなといった所。

ちなみに数値としても、G1Sは0.5mで1500lxとされています。

Pavotube Ⅱ 6Cを使ってライティングしてみる

Pavotube Ⅱ 6Cをメインのライトとしてライティングしてみました。

三点照明
Pavotubeを使って撮影
ゆーふぃる

物撮りのライトとしてバッチリ使えますね

Pavotube Ⅱ 6Cを開封レビュー

Pavotube Ⅱ 6Cの外箱はこんな感じ。

Pavotube Ⅱ 6Cあ

早速開封していきます。

Pavotube Ⅱ 6C レビュー

キャリングケースや充電ケーブル(タイプC)、手持ち用の落下防止ベルトなんかも入ってます。

日本語のマニュアルも同封されてましたのでご安心を。

ゆーふぃる

簡易なものでもキャリングケース付きは嬉しい!

カメラと同じ1/4インチネジ穴が空いている

両端に1/4インチネジ穴が空いているので、同封されている落下防止ベルトを取り付ける事もできます。

ネジ式なのでくるくる回すだけ。

Pavotube Ⅱ 6C レビュー

Wiiリモコンみたいな感じですね。

外で手持ちで使う時に安心です。

Pavotube Ⅱ 6C

スタンドに取り付けることも出来ます。

マグネット内蔵で便利!

Pavotube Ⅱ 6Cは背面にマグネットが内蔵されてるので、いろんなところにくっ付けて使えます。

ゆーふぃる

外で使う時など、これは本当に便利!

Pavotube Ⅱ 6C マグネット
Pavotube Ⅱ 6C マグネット

バータイプのため映像の中にあっても装飾として違和感がないので、夜のポートレート等で被写体の近くに置いてキーライトとしても使えます。

※NANLITE公式ホームページより引用

Pavotube Ⅱ 6Cの充電はタイプC

USB A-Cの充電ケーブルが付属していますが、充電器は付いていないので別途必要です。

充電時間は2.5時間で、明るさ100%で約65分使用できます。

50%だと約100分持ちますし、長時間使用する場合はモバイルバッテリー等で充電しながら使うこともできます。

ゆーふぃる

ライトによっては充電しながら使えない物もあるので、これは嬉しいですね

Pavotube Ⅱ 6Cの使い方

電源の入れ方

裏側の電源ボタンを長押しします。

Pavotube Ⅱ 6Cの使い方

起動中の表示が出るのでそのまま長押し

NANLITEのロゴが出て点灯します

Pavotube Ⅱ 6Cの使い方

CCTモード

CCTモードは光量と色温度とグリーン,マゼンタの調整ができるモードです。

Pavotube Ⅱ 6Cの使い方

Switch(選択切替ボタン)を押すとDIM→CCT→G/Mと切り替わっていき、+とーボタンでそれぞれ調整できます。

色温度は2700Kから

Pavotube Ⅱ 6C レビュー
Pavotube Ⅱ 6C レビュー

7500Kまでシームレスに調整できます。

Pavotube Ⅱ 6C レビュー

グリーン、マゼンタも調整できる

蛍光灯によってはちょっと緑がかった色味のものがあったり、LEDはややピンクっぽいものがあったりします。

そういった場所で使用する時に、グリーン/マゼンタを入れることで同じ色味に調整する事ができます。

G/Mを+にするとグリーンが強くなり、

ーにするとマゼンタが強くなります。

HSIモード

MODE(モード切替ボタン)を押すとモードが切り替わります。

HSIモードはフルカラーで好きな色にする事ができます。

HSIとは

H(Hue/ヒュー)は色相

S(Saturation/サチュレーション)は彩度

I(Intensity/インテンシティ)は明度

Wikipediaより引用

色相(ヒュー)は簡単に言うと0〜360で色味を数値化したものです。

彩度(サチュレーション)を落としていくと色が薄くなっていきます。

明度はDIMMER(光量)にあたります。

ゆーふぃる

ヒューで好きな色にして、サチュレーションで色の濃さを調整する感じです

HUE(ヒュー)を0、SAT(サチュレーション)を100にすると一番濃い赤になります。

Pavotube Ⅱ 6C レビュー
Pavotube Ⅱ 6C レビュー

サチュレーションを落とすと赤が薄くなりピンクになります。

ヒューは0のまま、サチュレーションを40にしてみましょう。

ヒューの数値を変えると色味を変える事ができます。

ゆーふぃる

大体のフルカラーLEDはこのHSI制御になってるので使い方は同じような感じです

EFFECT(エフェクト)モード

モードをEFFECTにすると17種類のエフェクトが使えます。

カラフルに色が変わっていくHUEループや、ろうそくの火、テレビの光、フラッシュなどのシーンが内蔵されています。

動画で全てのエフェクトをざっと簡単にまとめたのでご覧ください。

ゆーふぃる

MVやPVなんかにも使えますね

Pavotube Ⅱ 6Cの惜しい点(デメリット)と良い点(メリット)

Pavotube Ⅱ 6Cの惜しい点(デメリット)

  • バッテリーが明るさ100%で使うと65分しか持たない
  • エフェクトの調整が慣れていないと難しい
  • 光が広範囲に広がる(メリットでもある)
ここがイマイチ

バッテリーが100%で65分しか持たない

長時間使う場合はモバイルバッテリーで充電しながら使用はできますが、欲を言えばせめて2時間程持ってくれれば言う事なしです。

ただ260gと軽量なので、重量と引き換えなのは致し方ない部分もあるのかもしれません。

エフェクトの調整が慣れていないと難しい

17種類あるエフェクトは、スピードや色味の調整などもできるのですが,慣れていないと少し難しく感じてしまうかもしれません。

例えばHUE LOOPというエフェクトは、前述した色相の0~360をループするエフェクトです。

このループする色相の下限の数値と上限の数値を入れる事で、何色から何色までをループするかという所まで調整できるのですが、

それが各エフェクトごとに調整する項目が違ったりするので、慣れていないととっつきにくいかもしれません。

ゆーふぃる
ゆーふぃる

MVやPVなど演出があるもの以外なら、基本的にエフェクトの使用頻度は低いと思うので心配しなくても大丈夫です。

光が広範囲に広がる(メリットでもある)

これはメリットでもあるのですが、バータイプなので光が広範囲に広がります。

広範囲に広がるので背景まで明るくなってしまったり、余計な所に光が漏れてしまいやすい点には注意が必要です。

Pavotube Ⅱ 6Cの良い点(メリット)

  • 軽くてコンパクト
  • 光量(パワー)も十分ある
  • バー(棒)タイプなので映り込みも綺麗
  • 電飾的な使い方もできる
  • 背面マグネットが便利
  • 色味が美しい
プロが自信を持っておすすめ

軽くてコンパクト

重量が250gと軽い上に25cmの棒形なので、気軽に持ち出してどこでも使用できます。

軽いカメラなら右手でカメラを持ち、左手にPavotubeを持ってライトで照らしながら撮影なんかも出来ます。

光量(パワー)も十分

照明のプロでも、思わず「明るっ!」と言っちゃうくらいです。

このサイズのライトとしては十分なパワーがあります。

バー(棒)タイプなので映り込みも綺麗

映り込みのあるものを撮る場合、光源が小さいと映り込みも小さくなって目立ちます。

ゆーふぃる
ゆーふぃる

まずはPixel G1Sで当てた場合を見てみましょう

Pixel G1S 映り込み
ゆーふぃる
ゆーふぃる

次はPavotube Ⅱ 6Cを使った場合

Pavotube Ⅱ 6C 映り込み

Pavotube Ⅱ 6Cなら写り込みも筋状になるので、映り込みの形も綺麗です。

Pavotube Ⅱ 6C 映り込み
※シャンパングラスなのにビールですみません…

電飾的な使い方もできる

バー(棒)タイプなので画の中に入れても効果的です。

複数並べたり、6Cよりも長い15Xや30Xならさらに映えます。

Pavotube Ⅱ 6C 作例
Pavotube Ⅱ 6C 作例
Pavotube Ⅱ 6C 作例

背面マグネットが便利

※NANLITE日本公式サイトより引用

背面マグネットで金属部にペタッと貼り付けられます。

付属のプレートを、Pavotubeをくっ付けたい所にガムテープ等で貼り付ける事で、金属以外の所にくっつける事もできます。

Pavotube Ⅱ 6C マグネット
Pavotube Ⅱ 6C マグネット

色味が美しい

実は光の色味の美しさも『CRI』というもので数値化されています。

CRIとは

光が、物の本来の色味をどれだけ引き出せるかを数値化したものを「演色性」と呼びます。

太陽の元で見た時と違い、緑がかったような古い蛍光灯のもとで見た時は色味が抜けたような感じに見えます。

これは演色性が低いので、その物の本来の色味を引き出せていないのです。

CRI(演色評価数)とは太陽光を100として演色性を数値化したものです。

「Rα」と表記しているものも多いです。

ゆーふぃる

撮影にはCRIが90以上のものが適しています

Pavotubeシリーズは全てCRI95以上と演色性が非常に高いので、物撮りに使用しても本来も色味を綺麗に引き出す事ができます。

Pavotube Ⅱ 6Cをプロ目線で徹底レビューまとめ

Pavotube Ⅱ 6Cはこんなライト
  • 軽くてコンパクトなバー(棒)タイプ
  • コンパクトながらも明るく柔らかめな光
  • 色温度も調整可能で更にフルカラー
  • 物撮りに使える
  • 夜のポートレート用としてもおすすめ
  • 電飾的な使い方ができる
  • 背面にマグネット内蔵
  • エフェクト内蔵でMV撮影等にも
プロが自信を持っておすすめ

物撮りから夜や室内のポートレートまで、幅広く何にでも使えるPavotube Ⅱ 6C。

プロの現場でも通用するような、非常にクオリティが高いライトが1万円でAmazonで手に入るのですから驚きです。

Pavotubeシリーズは2種類ある

初代Pavotubeが15Cと30Cの2種類です。

初代Pavotubeもフルカラーでエフェクト内蔵、色味も同じく美しいです。

Pavotube Ⅱ 6Cは2021年5月に発売されたのですが、2021年11月21日に発売されたばかりなのが後継機の15Xと30Xです。

Pavotube Ⅱ 6Cや15C、30Cはフルカラーですが1色しか出せませんでした。

後継機である15Xと30Xは、ピクセルコントロールで1本の中で色が次々と流れるようなエフェクトもできる利用になりました。

※NANLITE公式動画より引用
ゆーふぃる

より電飾的な使い方に幅がでました!

NANLITE公式サイトなら常に10%還元!

NANLITEの日本公式ページで購入する場合は常にポイントが10%還元されるのでお得に買い物ができます。

カード払いやAmazon Pay、Apple Payにも対応しており、購入前に専門スタッフが相談に乗ってくれる購入前サポートもあるので安心です。

Forza 60

同じNANLITEから出ているスポットタイプのLEDライト【Forza 60】とパネルライト【Mixpad 11C】レビューしています!

コンパクトなのに超パワフルでこちらもおすすめです。

詳しくは下のリンクからチェック!

あわせて読みたい
NANLITEのForza 60をプロ照明マンが徹底レビュー! 今、アツいメーカーNANLITEのスポットタイプLEDライト、【Forza 60】をテレビ局で働くプロ照明マンが徹底レビュー! 超コンパクトなのに超パワフル!プロ目線で見ても自信をもっておすすめできます。使い方までばっちり解説します!
あわせて読みたい
カメラシュー装着可の最強撮影用ライト|Mixpadをプロ照明マンがレビュー! カメラのアクセサリーシューに付けられるサイズの中で、最強クラスの明るさと使い勝手を誇るNANLITEのMixpad 11Cをテレビ局の照明さんが徹底レビュー! ハードライトとソフトライトの切り替えは必見です!カメラのアクセサリーシューに付けられるサイズの中で、最強クラスの明るさと使い勝手を誇るNANLITEのMixpad 11Cをテレビ局の照明さんが徹底レビュー! ハードライトとソフトライトの切り替えは必見です!

このブログではテレビ局でプロの照明マンとして働く私が

普段の写真や動画撮影で使えるライティングテクニックを解説している他、おすすめカメラやレンズ、照明機材やガジェット類の紹介をしています。

撮影テクニック カテゴリー
ガジェット カテゴリー
ゆーふぃる

SNSもフォローお願いします!

  • 一眼で撮った写真をアップ!Instagram
  • ブログ更新のお知らせなど!Twitter
  • ブログをピンにしています!Pinterest

詳細プロフィールはこちらをCHECK

あわせて読みたい
プロフィール テレビ局で働くプロ照明マン、ゆーふぃるのプロフィールです。 写真や動画で使える照明、撮影テクニックやおすすめ家電、ガジェット類を紹介するブログ『ライガジェ!』を運営しています。

ゆーふぃる
ゆーふぃる

ご覧頂きありがとうございました!

Home
Top
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次