高機能フィルムシミュレーションプラグインの Dehancer Pro。
Lightroom、Photoshopなどの写真版と、Premier ProやFinal Cut Proなどの動画版があるのですが、
ここでは DaVinci Resolve版に焦点を当てて出来ることや使い方を紹介します。

ソフトではなくプラグインなので、 DaVinci内のエフェクトとして使うことができます
他のエフェクトと同じように、ノードで調整できるので非常に使い勝手が良く
簡単にいわゆる「エモい」ルックになるので
フィルム、シネマティックな映像に仕上げたい人にはとってもオススメです。
本当の映画で使われるようなフィルムのシミュレーションなども搭載しているので、ひと味違う映像になりますよ。

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- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる

ゆーふぃる
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Dehancer Proで出来ること
Dehancer ProとはDaVinci ResolveやPremier Pro/After Effects、Final Cut Proで使用できるフィルムシミュレーションプラグインです。
実際に映画などでも使われる有名なフィルムで撮影したかのように、フィルターをかけるような感じで簡単に使うことができます。
Kodak Vision3シリーズやPortra 、Ektar、Fujichrome ProviaやEterna Vividなど好きなフィルムルックから選択することができ、
グレイン(粒子感)やハレーション、ブルーム、色味など細かく調整できる項目も多く、非常に質が良いので簡単にシネマティックな映像に仕上げることができます。

冒頭でも説明しましたが、プラグインなのでDaVinciだと他のエフェクトのようにノードで調整ができるのが非常に便利!
ある程度の明るさやベースの色味は先に調整し(カラコレは済ませておき)、LUTをかけるような感じでDehancer Proを使うのがおすすめです。
Dehancer Pro DaVinci Resolve版のインストール
Dehancer ProのPC推奨スペックとインストールからライセンスのアクティベーションまでを説明します。
Dehancer Proの推奨スペック
○ハードウェア要件
NvidiaまたはAMD GPU搭載PC
CUDAおよびOpenCL互換
外部GPUおよびマルチGPUに対応
GPUメモリ消費量
フルHDビデオ – 最低4GB / 8GB推奨
4Kビデオ – 8GB / 12GB
6Kビデオ – 12GB / 16GB
8Kビデオ – 16GB / 24GB
○ソフトウェアの互換性
Windows 10 64ビット(正規ライセンスのインストールが必要)
→公式に問い合わせた所、Windows 11には対応済みとのことでした。
DaVinci Resolve 16以降
○既知の問題
Nvidia GPUは、特定のドライババージョン(主に461、516、522)でプラグインがクラッシュすることがあります。
解決方法 互換性のあるドライババージョンをインストールしてください。
23.4.1より新しいAMD GPUドライバは、18.5より前のバージョンのDaVinciでメモリリークを発生させる可能性があります。
解決方法 ドライババージョン23.4.1以前をインストールするか、DaVinci 18.5ベータを使用してください。
⚪︎ハードウェア要件
Apple Macintosh、2012年中頃〜
メタルGPUが必要
外部GPUおよびマルチGPUに対応(Intel Macintoshのみ)
Apple Siliconに最適化(Intel用とApple Silicon用の2種類のディストリビューションをインストールパッケージに同梱)
Intel IrisおよびIntel HD Graphics GPUはサポートされていません。
⚪︎ソフトウェアの互換性
macOS Mojave 10.14.5以降
DaVinci Resolve 16以降
⚪︎既知の問題
Apple Siliconは、今のところ外部GPUを正式にサポートしていません。
Hackintoshやその他の自作システムはサポートしていませんが、試してみる価値はあるでしょう。
Dehancer Pro DaVinci版のインストール
まずはDehancer公式サイトからDehancer ProのDaVinci Resolve版をダウンロードします。
アカウントを作成するとメールにライセンスキーが送られてくるので、インストール後に使用します。

ダウンロードしてフォルダを開くと、「Dehancer OFX Plugin Quick Guide」という英語のセットアップマニュアルが入っているので、そちらにそってインストールしていきます。

残念ながらマニュアルは日本語には対応していません
そこまでやややこしい部分はないので、DeepLなどで和訳しながら進めていけば問題ありません。
「DehancerProMetalInstaller」というファイルを立ち上げてDehancerのインストールを行います。
そのままフィルムデータのダウンロードが始まるので進めましょう。
DehancerがインストールできたらDaVinci Resolveを立ち上げ、調整クリップにノードを追加して
エフェクト→「Film Emulation」→「Dehancer Pro」をドラッグしてクリップにエフェクトを適用します。

このままだとウォーターマークが入るので、ライセンスをアクティブにします。

Dehancer Proを適用したら他のエフェクトと同じように、エフェクト設定画面で調整できるのですが、
まずは一番下の「License info」をクリックします。

ライセンス認証画面が出てくるので、アカウントを作成したメールアドレスと、送られてきたアクティベーションキーをコピペして右下の「Active plugin」をクリックするとDehnacer Proが使えるようになります。

Dehancer Pro DaVinci Resolve版の使い方
Dehancer Proのセットアップマニュアルによると、DaVinci WG/IntermediateとDaVinci WG/Rec.709がDehancerでも完全対応しているそうなので、豊かな色域やHDRグレーディングをフル活用するために以下の設定にすることをおすすめしているようです。
プロジェクトの設定
プロジェクト設定を開き、カラーサイエンスをDaVinci YRGB Color Managedに設定します。

カラーサイエンスの下の「自動カラーマネージメント」チェックボックスをオフにし、
カラー処理モードを「HDR DaVinci Wide Gamut Intermediate」に設定する。

クリップの入力変換は、クリップのメタデータに基づいて自動的に設定されます。
出力色空間は配信規格に依存し、使用しているディスプレイが選択した色空間をレンダリングできることを前提としています。
SDR配信ではRec.709(Scene)が一般的です。

Dehancer で Input/Source を 「DVR WG/Intermediate」 に設定します。

log撮影している場合は、「Chose Camera」からカメラを選択することもできます。
カメラの機種やフォーマットが一覧で出てくるので、撮影した素材に合わせて選択することが可能です。

Filmの選択
ここからがDehancerのフィルムシミュレーションの調整となっていくのですが、まずは事前にある程度の露出やベースのカラー調整などのカラコレ作業は先に済ませておきましょう。

ノードにDehancerのエフェクトをかけて設定から各項目調整できます。
まずはベースとなる「Film」の「Profile」から選びましょう。

様々な有名なフィルムのシミュレーションが入っているので、LUTを選ぶ(フィルターをかける)ような感じで好きなものを選んでみてください。




あっというまにフィルムチックな映像に様変わり
ここからさらに細かく調整できます
Printの選択
フィルムともうひとつ、プリントの種類も選ぶことができます。

Linearを選ぶと素通し、Kodak 2383 Print FilmやFujifilm 3513 Print Filmなどが選べます。
以下はFilm Profile「Kodak Portra 800」をベースにPrintを変更してみています。




おすすめはKodak 2383 Print Film!
映画でも使われるようなカラープリントフィルムで、再現したLutなんかも人気です
Color Headの調整
各エフェクトの項目は下の「Enable」のチェックをつけ外しすることでオン/オフすることができます。

Color Headをオンにすると色味の調整をすることができます。



Clipping Indication
Monitorのところにある「Clipping Indication」にチェックを入れると、白飛びと黒潰れがマーキングされるようになるので調整がとてもしやすくなるのでおすすめです。


右がオンにした状態で、黒潰れの部分が青くマーキングされています


Film Grain(粒子感)の調整
フィルム特有のざらざらとした粒子感の調整がFilm Grainです。
各フィルムを再現したグレインのプリセットがある他、「Custom」を選ぶと自分で粒子の大きさや多さなどを調整することができます。


Amountが粒子の多さで、極端にかけると以下のような感じです。


Vignetteの調整
ビネットを調整すると映像の4隅を暗くしたり明るくしたりすることができます。



このほかにもハレーションやブルームの調整や、Dehancerでも明るさの調整ができたりするのでぜひ色々さわってみてください
Dehancer Pro DaVinci Resolve版のデメリット
動作が重くなる
Dehancerのエフェクトをかけると結構動作が重くなってしまいます。
使用するPCにも左右されますが、私は2021年版Macbook Pro M1Proチップ メモリ16GBを使用しており
4K 60pで撮影した素材にDehancer Proのエフェクトをかけると動作が結構カクカクになってしまいました。

Premier Pro版も使用してみましたが、Davinci版の方がやや軽い印象です
Premier版はかなり動きがカクカクになり、プロキシなどを使用しないとかなり厳しい感じでしたが
DaVinci版はまだギリギリ動いている、という感じです。
どちらもプロキシを利用すればプレビューできるくらいには動きました。
編集がほぼ終わってから、最終的にDehanerを使用してグレーディングするのが良さそうです。
フィルムシミュレーションとしてはそこそこ高額
フィルムシミュレーションのプラグインとしては永続版だと449USDと高額な部類です。
フィルム調のフィルターをかけるアプリなどは他にもありますが、Dehancer ProはDaVinci Resolveの編集画面内で使えるプラグインという点が大きなメリットです。
DaVinciの高度なグレーディング機能を使いつつ、DaVinci内でシームレスにノードにかけられるフィルムシミュレーションなのでかなり使い勝手が良いです。
またDaVinci内でもフィルムダメージやビネットなどフィルム調に調整するFXテクスチャーもありますが、
Dehancer Proは実際に映画などでも使われるような有名なフィルムを再現することが可能で
DaVinci内のエフェクトよりもさらに細かく調整ができます。

月額プランや特別クーポンもありますし、無料トライアル版もあるのでぜひ試してみてください
私は一度使うともう手放せなくなってしまいました…!
Dehancer Proの料金
Dehancer Pro | Dehancer Pro | Dehancer Pro | Dehancer Film | Dehancer Film | |
---|---|---|---|---|---|
使用ソフト | DaVinci Resolve | Premier Pro After Effects | Final Cut Pro | DaVinci Resolve | Lightroom Classic/ Photoshop/ Capture One/ Affinity Photo |
永続版 | 449 USD | 399 USD | 399 USD | 199 USD | 199 USD |
1年 | 299 USD | 299 USD | 299 USD | 129 USD | 129 USD |
6ヶ月 | 199 USD | 199 USD | 199 USD | 89 USD | 89 USD |
3ヶ月 | 149 USD | 149 USD | 149 USD | 69 USD | 69 USD |
トライアル版 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
DaVinci版の永続版のみPremier版やFinal Cut Pro版よりも高くなっています。
1年版や3ヶ月、6ヶ月版は値段は同じですし、まずは無料トライアル版でとりあえず使用感を試してみるのがおすすめです。
DaVInci版もPremier版も使いたい、という場合は別ライセンスが必要となるので注意しましょう。

10%OFFになるライガジェ特別クーポンもあるのでぜひご利用ください
10%OFFになると永続版が449USD→404.1USDになりますよ!
Dehancer Pro DaVinci Resolve版で出来ることまとめ
Dehancer Proは決して安くはないですが、映像がグッと印象的に変えられますし
よくあるフィルム調のフィルターをかけられるアプリとは調整できる幅や品質が全然違うので、差をつけたい人はぜひ使ってみてください。
アプリなどと違い、DaVinci Resolve内で使えるプラグインなので、編集画面上で直接使えると言うのは非常に便利です。

ぜひ無料トライアルで体験してみてください
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