ジンバルなどで有名なZhiyunが照明機材を出しているとのことで気になっていたのですが、F100というスティック型ライトを使わせていただく機会を頂いたので、プロ照明マンの私がしっかりレビューしていきます。
しっかりしたキャリーケースがついており、その中に充実したアクセサリーも収納されているのが非常に良いポイントです。

最大100Wと明るさも十分なので、ディフューザーを付けて手持ちでカメラ側の補助光なんかにもってこいですね

- 100Wの高出力でフルカラー
- バーンドアやディフューザーなどアクセサリーが充実
- キャリーケース付き
- スティック型で手持ちの補助光として使いやすい
- ブラック、ホワイトのカラーバリエーションがある
- 操作感があまり良くない
- 高出力なのでフルパワーで使うとバッテリーの持ちが悪い
- 持ち手が太めなので女性や手の小さい方は少し持ちづらいかも
- 色味のグリーン成分が強い
- フルカラーだがG/Mの調整はできず、CCTは2700~6200Kと調色可能範囲が狭め
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- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる

ゆーふぃる
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Zhiyun F100のスペック、特徴

製品名 | Zhiyun FIVERAY F100 |
---|---|
本体サイズ | 502 x 46 x 47 |
重量 | 950g |
明るさ | 1200lx / 1m(CCTモード) 2300lx / 1m(CCT−MAXモード) |
CRI / TLCI | 96+ / 97+ |
色温度 | 2700K〜6200K |
バッテリー容量 | 2600mAh × 6個搭載 |
消費電力 | 50W / CCT−MAXモード使用時100W |
動作時間 | 約1時間/50W使用時 、約30分/100W使用時 |
満充電時間 | 約3時間 |
通常のCCTモードだと50W出力となりますが、CCT−MAXの最大電力モードにすると100W出力となりスペック表上では倍ほどの明るさになります。

ただしフルパワーで使うと30分くらいしかバッテリーが持ちません…
スティック型なので、用途としてはカメラの近くで手持ち補助光として使うことが多いと思うので、通常モードの明るさでも事足りる場合が多いかと思います。
通常のCCTモードでも1200lx/1mあるので明るさとしては十分ですね。
スタンドに固定してがっつりフルパワーで使う場合は、電源を引いて充電しながら使うほうが良いでしょう。
特徴
F100はキャリーケースとアクセサリーが充実しているのが特徴です。


特にバーンドアが最初から付いているのはあまり見かけないですし、
個人的には嬉しいポイント!
こういったスティック型のライトは広がりすぎて余計な光を切りづらかったりするのですが、バーンドアがあることで光を当てる範囲を調整することができます。



グリッドを付けるとさらに光のモレが少なくなり、ピンポイントで当てられるようになります。



ハチの巣状のグリッドがあることで、直進する光だけを通すので横に広がりにくくなるんです
またバンドアに付属のディフューザーをかけると、光を柔らかくして影をぼかすことができます。



ディフューザーはゴムになっているのでバンドアのところに被せるだけで使えます。



ディフューザーを使うと光が柔らかくなり、少し影をぼかしてなじませることができます

ディフューザーを付けたほうが若干影が薄くなってにじんでいるのが分かりますか?
光の硬い、柔らかいについては以下の記事で詳しく解説しています。

このアクセサリーも含めてキャリーケースに収納できるのは非常にありがたいですね。



Zhiyun FIVERAY F100レビュー
段ボールを開封するとキャリーケースが入っています。

Zhiyunは中国だと「智云」と書くようで、大胆にロゴが入っています。

キャリーケースを開けるとライト本体と、フタ側のメッシュ部分にハニカムグリッドとディフューザーが収納されています。


こちらはブラックですが、ホワイトタイプもあります

内容物

- F100本体
- 充電ケーブル(USB−A to C)
- ハニカムグリッド
- ディフューザー
- 説明書
アクセサリーが全てキャリーケース内におさまるのは嬉しいですね。
ただ充電ケーブルは付いていますが、アダプターは付属していないので注意してください。
F100本体





持ち手の付いた、いわゆるスティック型、ハンドヘルド型と呼ばれるタイプのライトです。
充電は側面のUSB-C端子から。
PD急速充電に対応しています。


ピン端子も付いていますがケーブルは付属していません。
反対側の側面には「FIVERAY F100」のロゴが。

底面には1/4インチネジがあり、スタンドなどに固定することができます。

ただ底面が少し丸みを帯びているので縦に自立はしてくれません。

一応、上下反対にしてバーンドアで支えると自立します


操作方法

本体裏面の丸いボタンを長押しすると電源を入り切りできます。

暖色と寒色のLED素子が交互に並んでおり、混ぜ合わせることで色温度2700K〜6200Kまで調色可能で、
RGB素子も別に入っているのでフルカラーにも対応しています。
周りのダイヤルを上下左右に押すことでモード切り替えが可能です。

左:CCT | 50W出力の2700K~6200K CCTモード。 |
上:CCT-MAX | 100W出力のCCTモード。 |
下:HSI | HSI制御によるフルカラーモード。 |
右:FX | キャンドルやフラッシュなど6種類のエフェクト。 |
CCTモードなら左、HSIなら下など、そのモードの方向のダイヤルを押すたびに調整項目が切り替わり、ダイヤルをまわすことで数値を調整できます。
よく押し間違えてモードを切り替えてしまいますが…慣れるしかないですね。
H(Hue/ヒュー)は色相
S(Saturation/サチュレーション)は彩度
I(Intensity/インテンシティ)は明度

色相(ヒュー)は簡単に言うと0〜360で色味を数値化したものです。
彩度(サチュレーション)を落としていくと色が薄くなっていきます。
明度はDIMMER(光量)にあたります。
Zhiyun F100の明るさと色味、惜しいポイント
LUXSEEKERという照度計で測定してみたところCCTモード5600K/1mで1075lx、CCT-MAXモード5600K/1mで1306lxほどでした。



被写体から約0.5mくらい離してF100のみで撮影してみます。



CCTモードとCCT-MAXモードの明るさ的には、だいたい1/3段分くらいの違いでした。
照度計や個体差、環境にもよるかと思いますが、CCT-MAXモードでもスペック表ほどの明るさは出ませんでした。
ですが普通のCCTモードで1mの距離で1000lx以上あるので、物撮りや手持ちでの補助光などとしては十分すぎるほどの明るさです。
ちなみにCCTで色温度を調整したあと、CCT-MAXにすると毎回4000Kに戻ってしまいます。
CCT-MAXからCCTに戻した時は引き継がれるのですが…

この辺はファームウェアアップデートで改善してほしいですね
色味
F100は色温度を高くするとグリーン成分が少し目立ちます。
Light Spectrum Proという簡易のカラーメーターアプリで測定してみました。

「TINT」がグリーン/マゼンタの数値なのですが、10.162とやはり高めですね。
ちなみにNANLITEのFS-60BとPavotube Ⅱ 6Cも測定してみましたが、FS-60BはTINT4.868、PavotubeはTINT-5.269でした。


同じ5600Kに設定していますが、マゼンタ気味のPavotubeと比べると見た目でもかなり違いがあります。


せっかくフルカラーなので、このあたりのG/M調整が効くとなお良かったのですが…
持ち手が太い
950gと重いわけではないのですが、決して軽くはない重量と持ち手の太さが、女性や手の小さい方にはネックかもしれません。


男性の私が握ってもやや手に余るくらいの太さです。
おそらくバッテリーが入っている部分なので、これくらいの太さになってしまっているのかと思いますが、
それでもCCT-MAXでフルパワーにすると30分くらいしか持ちません。
大光量がゆえに仕方のない部分かもしれませんが、フルパワーで使いたい場合は電源を差して使う方が良さそうです。
もしくはUSB-Cに対応しているのでモバイルバッテリーなどでも運用可能です。

ただ用途としては補助光などの場合が多いと思うので、フルパワーで使う場面は少ないかもしれません
CCTモードで50%くらいの明るさなら2時間程度は持つようです。
Zhiyun FIVERAY F100の良い点
- スティック型としては高出力でフルカラー
- アクセサリーが充実
- キャリーケースがしっかりしている
- カラーバリエーションがある
スティック型としては高出力でフルカラー
バッテリーの持ちは短いとしても、やはり100Wの高出力でフルカラーというのは魅力です。
スティック型は手持ちで簡単に使いやすいのがメリットですが、光量はそれほど無いものが多いです。
ディフューザーを使うと明るさが落ちてしまうのですが、光量に余裕があるので気にせず使うことができます。

スティック型はジンバルなどの手持ち撮影時のフォロー用ライトなどにもおすすめです
またスティック型の特徴として、縦向きと横向きで当てた場合で影の出方が変わります。





横向きで当てた方は影がほとんど目立たないですね
これは被写体が縦長なので、同じようにライトも縦向きで当てると、影が出ている部分にあまり光が当たらないので影がシャープになりますが、
ライトを横向きにすると背景の影が出ている部分にまで光が当たるので、影が薄くなるのです。
逆に被写体が横長の場合は、ライトを縦向きにしたほうが影が目立たなくなります。
ライトを斜めくらいにすると影の出方もあいだくらいになるので、被写体によって色々試してみてください。
点光源と面光源の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
アクセサリーが充実

先述しましたが、バーンドアやハニカムグリッド、ディフューザーが一緒に付いてくるのは非常に良いですね。
ハニカムグリッドは両サイドの隙間をバーンドアに差し込み、マジックテープで固定して使います。




ハニカムグリッドを付けることでかなり光の範囲を小さくすることができます。

当てる範囲をピンポイントにしたい時に付けましょう
ただグリッドを付けたライトと被写体の距離が近いと、結構グリッドの影でムラができてしまいます。


1.5mほど離れると目立たなくなるので、グリッドをつける場合は少し距離を取りましょう。

カラーバリエーションがある
照明機材としては珍しくブラックとホワイトのカラーバリエーションがあります。


基本的にはブラックの方が目立たず良さそうですが、モデルさんに持ってもらって撮影する場合などはホワイトなどでも良いかもしれませんね。

Zhiyun FIVERAY F100レビューまとめ

- 100Wの高出力でフルカラー
- バーンドアやディフューザーなどアクセサリーが充実
- キャリーケース付き
- スティック型で手持ちの補助光として使いやすい
- ブラック、ホワイトのカラーバリエーションがある
- 操作感があまり良くない
- 高出力なのでフルパワーで使うとバッテリーの持ちが悪い
- 持ち手が太めなので女性や手の小さい方は少し持ちづらいかも
- 色味のグリーン成分が強い
- フルカラーだがG/Mの調整はできず、CCTは2700~6200Kと調色可能範囲が狭め
気軽に使えるスティック型で高出力という、あまり見かけないタイプの照明機材で面白いですね。
操作感や太さなど惜しい点もありますが、明るさは十分なので用途としては幅広いと思います。
以下のプロモーションコードを入力すると10%オフになります!
プロモーションコード:SL8QTJ33

またZhiyunはジンバルが非常に有名です。
WEEBILシリーズやCRANE M3など評判の良いコンパクトな一眼用ジンバルや、スマホ用ジンバルなどもあります。
今回紹介したF100はAmazonなどのネットショップでしか日本では取り扱っていないようですが、ジンバルなどはZhiyun TECH JAPAN公式サイトからだと割引クーポンもありますのでそちらもご覧ください。
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