機材台帳はExcel、案件日程はカレンダー、変更連絡はチャット、持ち出し確認は紙。少人数の映像制作会社では、個々の道具よりも、情報が分かれていることが管理ミスの原因になります。
案件が重なったときに「あのカメラは誰が使うのか」「故障中のモニターを予約していないか」「帰ってきた機材を誰が確認したか」を毎回人に聞く運用は、担当者の記憶と連絡に依存します。
では、どこから移せばいいのか。既存のExcel台帳は残したまま、共有機材の予約・持ち出し・回収を1チームで試す方法があります。Mochidasu Gear Teamを例に、現場責任者・管理部門・決裁者が確認したい項目を見ていきます。
撮影機材のExcel管理が限界を迎える3つの場面
台帳と案件日程が別々になっている
Excelには機材名と所有数があっても、案件日程はカレンダーやチャットにあります。特定の日に何台空いているかを判断するには、複数の情報を人が照合しなければなりません。
故障情報が口頭やチャットに埋もれる
現場から「電源を入れると縦線が出る」と連絡があっても、予約担当者が見落とせば次の案件へ入ってしまいます。故障報告を残すだけでなく、誰が確認し、いつ予約可能数へ反映するかまで決める必要があります。
持ち出しと回収の実施状況が残らない
出発前の積み込みと、撮影後の回収は別の確認です。紙や口頭だけでは、未確認の機材と確認担当者が後から追いにくくなります。
映像制作会社の機材管理システムに必要な5つの要件
製品の機能数を比べる前に、自社の運用で外せない要件を決めます。映像制作会社なら、少なくとも次の5点を確認したいところです。
- 共有台帳を正本にできること: 機材名、数量、状態を1か所で管理し、更新担当を決められる
- 日程と数量を見て予約できること: 同じTeamワークスペース内の別案件と故障台数を考慮し、共有機材の予約超過を防げる
- 故障報告と承認を分けられること: 現場メンバーが報告し、管理者が確認して正式なNGへ反映できる
- 役割と外部スタッフを分けられること: 常設メンバーと案件単位のゲストへ、必要な範囲だけを見せられる
- 行き・帰りと記録をつなげられること: 予約した機材を現場で確認し、履歴やCSVとして振り返られる
Mochidasu Gear Teamでは、この5点を同じワークスペースの機材台帳・案件・予約・チェック・NG報告で扱います。
5つの要件を、実際の画面や料金、導入手順と照らして確認したい場合は、Teamページをご覧ください。
既存のExcel台帳から段階的に移行する
最初から全機材を手入力したり、既存台帳を捨てたりする必要はありません。Mochidasu Gearは、Excel(.xlsx)、UTF-8/Shift_JIS CSV、TSVの機材台帳を取り込めます。
列名や順番が既定と違っていても、表の向きと項目の対応、登録対象、除外行をプレビューしてから確定できます。通常の「1行に1機材」の表は1回最大2,000件、左端に項目名を置く転置表は最大99機材です。複数の小表や複雑な結合帳票は、単一の表へ整理してから取り込みます。
元ファイルは端末内で解析され、ファイル自体はサーバーへアップロードされません。Teamワークスペースへの取り込みは、オーナーまたは管理者が実行します。

移行前に、元のExcelでカテゴリ、数量、機材名の表記を整えます。インポート画面のプレビューで登録件数、エラー、重複、集計行の除外を確認してから、正式な台帳を一度だけ取り込みます。
案件を通した役割分担と運用イメージ
機能を個別に見るだけでは、導入後の責任分担が曖昧になります。1件の案件を例に、誰が何をするかを決めます。
| タイミング | 主な担当 | Mochidasu Gear Teamで行うこと |
|---|---|---|
| 導入・契約管理 | オーナー | メンバーの招待・除名、役割変更、契約・請求の管理 |
| 日常の台帳管理 | オーナー/管理者 | 共有機材の登録、台帳取込、運用設定 |
| 案件準備 | 案件担当者 | 日程を設定し、予約可能数を見ながら必要な機材を選ぶ |
| 出発前 | 現場担当者 | 「行き(積み込み)」で機材と数量を確認する |
| 撤収時 | 現場担当者 | 「帰り(回収)」を別に確認し、不具合があればNG報告する |
| 撮影後 | オーナー/管理者 | NG報告を確認し、正式なNG・修理中・解決へ更新する |
この流れにすると、台帳管理者だけでなく、案件担当者と現場スタッフも同じ情報を使えます。
予約超過とNG機材を管理し、次の案件へ持ち越さない
Teamでは、同じ日程の別案件で使われる数量を差し引いた予約可能数を表示します。共有台帳の予約確定時にもサーバー側で残数を確認し、画面を開いてから確定するまでに別の予約が入った場合も、超過をそのまま確定しません。
サーバーで超過を止める対象は、同じTeamワークスペース内の予約です。メンバーの私物リンク機材が持ち主の個人案件でも使われている場合は横断重複として警告しますが、個人とTeamをまたぐ重複は自動では止めません。

Teamへ直接登録した機材では、メンバーのNG報告が承認待ちとなり、オーナーまたは管理者が確認した後に正式なNGとして予約可能数へ反映されます。チャットの故障連絡を見落とし、次の案件へ入れてしまう事故を減らせます。

常設メンバー・案件ゲスト・持込機材を分ける
Teamの常設メンバーは、オーナー・管理者・メンバーの3役割に分かれます。
- オーナー: 契約・請求、招待、役割変更を含むワークスペース全体の管理
- 管理者: 共有機材、台帳取込、設定、NG承認などの運用管理
- メンバー: 共有機材を使った案件作成、予約、行き・帰りチェック、自分のNG報告
常設メンバーは共有ワークスペースの台帳と案件を閲覧でき、機材台帳CSVと案件履歴CSVを書き出せます。資産ボード、資産一覧CSV、稼働分析はオーナーまたは管理者に限定されます。

応援や単発スタッフは常設メンバーへ加えず、案件単位のゲストとして招待できます。案件ゲストは契約人数に含まれませんが、各自のGoogleログインとオンライン接続が必要です。
会社所有機材はTeamへ直接登録し、メンバー個人の持込機材は必要なものだけをTeamへリンクできます。個人の台帳を会社へ丸ごと複製せず、所有元を分けたまま予約対象にできます。ただし、個人案件との横断重複は警告で確認する運用が必要です。私物のNGは持ち主が個人ワークスペースで登録します。
行き・帰りチェックを会社の記録につなげる
予約が確定しても、積み忘れと置き忘れは別に防ぐ必要があります。出発前は「行き(積み込み)」、撤収時は「帰り(回収)」を別々に確認します。
事前に同期済みの通常案件なら圏外でもチェックできます。ただし、オフライン中は他端末の変更をリアルタイムに確認できません。予約確定、招待・メンバー管理、写真、案件ゲストの参加・チェックにはオンライン接続が必要です。
Teamでは機材台帳CSVと案件履歴CSVを書き出せます。PDF・印刷、機材写真、資産ボード、稼働分析も利用でき、資産ボードと稼働分析はオーナーまたは管理者が扱います。
資産一覧CSVには購入先・シリアル番号・単価などを含められますが、Mochidasu Gearは確定申告や税務申告そのものを行うサービスではありません。管理部門や税理士との確認材料として使い、最終的な会計処理は既存のフローで行います。
1か月のパイロットで評価すること
全社へ一度に広げる前に、1チーム・2〜5名・実案件で試します。
- 管理者が試行するチームと実案件を決める
- 1〜3件の実案件で、予約と行き・帰りチェックを行う
- NG報告、承認、外部ゲストのルールを試す
- 既存Excelとの二重管理期間を決め、どちらを正本にするか確認する
- 1か月後に導入前後の差を振り返る
評価する項目は、導入前に決めておきます。
- 予約状況を確認するためのチャットや口頭連絡が減ったか
- 積み忘れ・回収漏れにチェック中に気づけたか
- 故障報告から管理者確認までの経路が明確になったか
- 台帳の更新担当と権限が明確になったか
- 現場メンバーが無理なく行き・帰りチェックを続けられたか
すべてを数値化できなくても、継続するか、運用ルールを直すか、既存方式へ戻すかを同じ基準で判断できます。
試す案件と担当者が決まっているなら、アプリを開いてTeamワークスペースを作り、1か月の無料体験で実際の運用を確認できます。カード登録は不要で、継続を申し込まなければ自動課金されません。
情報システム・管理部門が確認したいポイント
Mochidasu GearはGoogleログインを使い、独自のパスワードを取得・保存しません。ログイン状態はSecure・HttpOnlyのCookieで管理します。Teamデータはワークスペースと役割に応じて扱い、通信にはTLSを使用します。決済はStripeで行い、カード番号はMochidasu Gearのサーバーへ保存しません。
認証、保存先、外部サービス、書き出し・削除、現時点で保証していない事項は公開資料にまとめています。保存期間、社内規程との適合、必要な契約条件などは、導入前に個別確認してください。
Mochidasu Gear Teamの料金と適合範囲
| プラン | 常設メンバー数 | 月額(税込) |
|---|---|---|
| Team S | 5名まで | ¥2,980 |
| Team M | 15名まで | ¥5,980 |
| Team L | 30名まで | ¥9,800 |
人数にはオーナー・管理者・メンバーを含み、案件ごとのゲストは含みません。Teamはカード登録なしで1か月無料体験を始められ、継続を申し込まなければ自動課金されません。
30名を超える場合は、Teamページのお問い合わせフォームからご相談ください。利用人数や運用に合わせたEnterprise(エンタープライズ)プランを個別にご案内します。
よくある質問
- 既存のExcelやCSVをそのまま取り込めますか?
Excel(.xlsx)、UTF-8/Shift_JIS CSV、TSVに対応しています。列の対応や登録件数、エラー、重複、除外行をプレビューで確認してから取り込めます。
- Teamの機材台帳を取り込めるのは誰ですか?
Teamワークスペースのオーナーまたは管理者が取り込めます。メンバーは共有台帳を使った案件作成やチェックを担当します。
- 案件ゲストはTeamの契約人数に含まれますか?
案件単位で招待するゲストは契約人数に含まれません。ただし、参加には各自のGoogleログインとオンライン接続が必要です。
- 30名を超えるチームでも利用できますか?
30名を超える場合は、Teamページのお問い合わせフォームからご相談ください。利用人数や運用に合わせたEnterprise(エンタープライズ)プランを個別にご案内します。
まとめ
映像制作会社がExcelから機材管理システムへ移るときは、機能数よりも、次の仕事を同じ台帳で回せるかを確認します。
- 共有台帳を誰が更新するか
- 日程と数量を見て予約超過を防げるか
- 現場のNG報告を誰が承認するか
- 常設メンバーと案件ゲストを分けられるか
- 行き・帰りチェックを履歴と次の案件へつなげられるか
まずは1チームの実案件で試し、予約確認の連絡、回収漏れ、故障対応、台帳更新がどう変わるかを確認してください。
具体的な画面操作は、Team向けの使い方マニュアルで確認できます。



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