撮影機材の中でも安くて質も良いUlanziからめちゃくちゃおすすめなライトが出ました。
40Wのスポットライトで手のひらサイズのコンパクトかつバッテリー内蔵。
しかもお手頃価格。
これはやばい。素晴らしい。
予約販売開始を見た時に速攻で予約しました。
物撮りするならとりあえず持っておいて損はないと思います…!
文字通り手のひらサイズでパワフルで、ドームディフューザーも付いてきて言うことなしで、
テーブルでのちょっとした物撮りにはこれ以上ないくらい向いていると思います。
テーブルフォトや、料理や商品などのSNS用写真を綺麗に撮りたいという方には非常におすすめです。
とはいえ惜しい点が無いわけではないので、その辺りも含めプロ照明マンの私ががっつりレビューします。
- 40W出力でバッテリー内蔵
- 手のひらサイズで460gと軽量コンパクト
- シリコンドームディフューザーが付属
- 物撮りに最適
- キャリーケースは付属しない
- ミニボーエンズマウントで通常のボーエンズマウントとは互換しない
- ヨークなどが無いのでスタンドで角度を付けるには別のアクセサリーが必要
- ディスプレイの視野角が狭く斜めから見づらい
- アプリでの遠隔操作はできない
2023年11月にLT028用のソフトボックスやDC-USB C変換ケーブルなどが新しく発売されました!
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Ulanzi LT028 40W LEDビデオライトのスペック
モデル | Ulanzi LT028 |
---|---|
出力 | 40W |
CCT(色温度) | 2500K〜6500K |
CRI / TLCI | ≥95 / ≥96 |
電源 | 内蔵バッテリー/ACアダプター |
バッテリー容量 | 14.8V/3400mAh |
バッテリー持続時間 | 最大輝度時 : ≥75分 |
充電時間 | 約3時間 |
アダプター仕様 | 19V / 3.42A |
サイズ / 重量 | 8.5×8.5×10.5cm / 460g |
照度 | 6500K/100%の照度(0.5m) 13260ルクス(標準フード付き) |
価格 | 定価12,999円 |
特筆すべきはやはりサイズ感とパワーのバランスと、バッテリー内蔵である点ですね。
フルパワーで約75分とあともう一息長ければ良いのですが、サイズとの兼ね合いで仕方ない部分かと思います。
というか75分持つなら上出来という気がしますね。
似たような形とサイズ感で60Wともう少しパワーのあるZhiyunのG60というライトがありますが、こちらはバッテリーがないので電源が必要となります
こちらはアプリで制御できたりボーエンズマウントの変換が付いていたり、60Wと出力も上ですが、バッテリー内蔵という点でUlanzi LT028の方が使い勝手は格段に上ですね。
100Wで専用バッテリーがあるMolus X100はこちらでレビューしています。
Ulanzi LT028 40Wビデオライトのレビュー
まずは内容物などから確認していきます。
内容物
- LT028 本体
- ACアダプター
- シリコンドームディフューザー
- 説明書(日本語あり)
キャリーケースなどは付属しません。
充電はACアダプターが必要となりますが、充電しながらの使用も可能なので長時間使用する場合はACアダプターに繋げばOKです。
これがUSB-C入力なら最高だったんですが…
USB-C入力でモバイルバッテリーが使えたらさらに良かったですね。
→2023年11月にUlanzi LT028用のDC-USB C変換ケーブルが発売されました!
60W以上のPD対応アダプターやモバイルバッテリーに対応しているので、これがあれば大きなACアダプターを使わなくて良くなります!
しかも400円なのでとりあえず買っておいて損はなさそうです。
変換ケーブルはいまのところUlanzi公式サイトで購入することができます。
本体
本体は手のひらにのるほどコンパクトで460gと軽量です。
底面には1/4インチネジ穴が空いています。
LED素子
LED素子は2500K〜6500Kのバイカラー(色温度可変)COB。
バイカラーとは光の色味が変えられるタイプの照明のことで、暖色(2500K)〜寒色(6500K)に調整できます。
2500Kと6500Kの素子が交互に並べられていて、中間色は2つのLED素子を混ぜ合わせることにより色温度を調整しています。
アクセサリー
アクセサリーは本体に付いている独自規格のミニボーエンズマウントリフレクターとシリコンドームディフューザーです。
リフレクターはひねることでつけ外しができます。
ミニボーエンズマウントという規格のようで、通常のボーエンズマウントと互換性はないのでご注意ください。
ミニボーエンズマウントのアクセサリーは今後発売予定があるようです。
→2023年11月にアクセサリー各種が新発売されました!(詳しくは後述)
シリコンドームディフューザーはリフレクターにかぽっと被せるだけでOKです。
ドームディフューザーを付けると影が少しボケるようになり光が柔らかくなります
リフレクターは光を集光させることにより光量が強くなりますが、影が少しにじむようになります。
ディフューザーは光を拡散させる効果があり、光量は弱く影も少しボケるようになります。
ピシっとした綺麗な影を出したい場合は、リフレクターを外してそのまま当てましょう。
ファン
ファンはライトの真横で約50dB前後なので、超静音とまでは行きませんが実際にはここまでカメラをライトに近づけては使わないと思いますので、個人的にはそれほど気にならないレベルです。
8種類のエフェクト
CCTのダイヤルを押し込むとエフェクトモードになります。
フラッシュやろうそく風のエフェクトなど8種類が搭載されています。
感想
充電がUSBではなくACアダプターだったり
ミニボーエンズマウントという規格で他のアクセサリーがあまり見つからないなど気になる点もありますが、
とにかく軽量コンパクトで、40W出力というテーブル上での物撮りに最適なパワーかつバッテリー内蔵型であるというのが他には無いメリットです。
バッテリーもフルパワーで約75分持ちますし、それ以上の長時間撮影なら充電しながらでも使えます。
そして何より1万円ちょいという価格。
家で商品や料理などの写真を綺麗に撮りたい人には本当におすすめです。
さらにミニボーエンズマウント対応アクセサリーやUSB-C変換ケーブルも発売されたのでデメリットが減りました!
Ulanzi LT028 40Wの光量、色味
部屋を真っ暗にして距離1mで光量100% / 5600Kで計測してみました。
計測にはSEKONIC ライトマスタープロを使用し、ISO800 SS60で設定しています。
計測する部屋の環境などにより誤差はありますので目安としてご覧ください。
リフレクターなし
ISO800 / SS60でF7、照度は1,000lxでした。
リフレクターあり
中心でF11/1、照度は2700lxでした。
周辺はF7/2、照度は1200lxです。
リフレクター+ディフューザー
F5、照度は520lxでした。
リフレクターを付けた時から大体1/5くらいになるようです。
距離1m 5600K 100% | ISO800 SS60 | 照度 |
---|---|---|
リフレクターなし | F7 | 1000lx |
リフレクターあり(中心) | F11/1 | 2700lx |
ディフューザーあり | F5 | 520lx |
色味
LT028の演色性はCRI≥95、TLCI≥96です。
照度や演色性についてはこちらで解説しています
カメラのホワイトバランスは5600Kに設定し、ライトは5600K/100%でNANLITE Forza 60Bと比較してみました。
Forza 60BはCRI≥96、TLCI≥98となっています。
値段が5倍くらい違うので比較するのもフェアではない気がしますが、LT028はややグリーンが強めですね。
演色性もForzaと比べてしまうとややくすんで見えますが、使用には全く問題ないレベルだと思います。
Ulanzi LT028の惜しい点
- キャリーケースが付属しない
- 0%〜1%がカットインする
- ミニボーエンズマウントでボーエンズマウントとは互換なし
→ミニボーエンズマウント用アクセサリーが発売されました! - ヨークなどが無いのでスタンドで角度を変えるには別のアクセサリーが必要
- ディスプレイの視野角が狭く斜めから見づらい
- アプリでの遠隔操作ができない
0%〜1%に点灯する時はカットインしてしまう
ふわっと明るくなるような演出に使わなければ全く問題ないのですが、点灯する際なめらかではなくパッとカットインするような感じで点灯します。
その後100%までは滑らかに調光することができます。
ミニボーエンズマウント
「ミニボーエンズマウント」で通常のボーエンズマウントと互換性はないので注意してください。
ミニボーエンズマウント対応のアクセサリーはUlanziから今後発売される予定があるようですが、8月現在は今のところは付属のリフレクターしかないようです。
ソフトボックスやランタン、バーンドアの3種類が発売開始!
画像はUlanzi公式サイトより引用
30cmのソフトボックスが4000円程度、バーンドアに至ってはなんと1000円で購入できてしまうのでぜひセットで購入をおすすめします。
スタンドで使うには別途アクセサリーが必要
LT028の底面に1/4インチネジ穴は空いていますが、ライトの角度を変えられるヨークなどは付いていないのでスタンドなどにそのまま1/4インチネジで取り付けると角度が変えられません。
ミニマジックアームなどがあると便利です
小さいマジックアームと1/4インチネジのメスメスアダプターがあれば、ライトスタンドに取り付けても角度を変えられるようになります。
ディスプレイの視野角が狭い
ディスプレイの視野角が狭く、斜めから見るとかなり見づらいです。
スタンドにのせて高さを高くするとディスプレイが全然見えないので、ここはもう少し頑張って欲しかったポイントですね。
アプリ等で遠隔操作はできない
ディスプレイが見づらい問題も遠隔操作ができれば良かったのですが、最近よくあるBluetoothでのアプリ制御やリモコンでの遠隔操作はできません。
Ulanzi LT028 40Wの使い方、作例
実際にプロ照明マンの私がUlanzi LT028を使って物撮りを試してみました。
まずは横からリフレクターを外して1灯で。
リフレクターを外すとシャープで綺麗な影が出ます。
ディフューザーを付けるとこんな感じに。
今度はトップライトにしてレフ板を追加。
レフ版だけだと光量がやや物足りなかったので、同じくUlanzi製のVL-49Proを反射させています。
今度はさらに横からディフューザーレフ越しにしてみます。
さらに光が柔らかくなり、影が目立ちにくく。
トップライトにNANLITE Pavotube Ⅱ 6を追加します。
使っているスタンドはNEEWER ST100というもので、マグネットがくっつくのでPavotubeをそのままくっつけています
左側の暗部を持ち上げるためレフ板をおきます。
最後にロゴの部分をもう少しもちあげるため、VL-49Proを追加してみます。
くっつけていたPavotubeはこちら
Ulanzi LT028 40WポータブルLEDビデオライトのレビューまとめ
とにかく手のひらサイズのコンパクトさでありながら、40Wというテーブル上の物撮りには十分なパワー。
そしてバッテリー内蔵なのが素晴らしすぎる、これにつきます。
各社ベーシックとなっている60Wクラスのスポットライトは大体NP-Fバッテリーで運用できるものが多いのですが、
少しパワーは控えめとはいえ、このサイズ感と価格に収まっているのは頭ひとつ抜き出ている印象です。
細かい惜しいポイントはありますが、SNS用の写真や物撮りなどされる方には問答無用で勧めたいです
- 40W出力でバッテリー内蔵
- 手のひらサイズで460gと軽量コンパクト
- シリコンドームディフューザーが付属
- 物撮りに最適
- キャリーケースは付属しない
- ミニボーエンズマウントで通常のボーエンズマウントとは互換しない
- ヨークなどが無いのでスタンドで角度を付けるには別のアクセサリーが必要
- ディスプレイの視野角が狭く斜めから見づらい
- アプリでの遠隔操作はできない
このブログではテレビ局でプロの照明マンとして働く私が
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