発表されてから話題になっていたUlanziの超小型フォグマシンがついに発売されました。
今まで超小型のフォグマシン(スモークマシン)といえばSmoke GENIEが有名でしたが、7万5千円と気軽に買える値段ではなかったんです。
そこからより小型で簡易版のSmoke NINJAが約3万円発売されたのですが
Ulanziがなんとバッテリー付き1万5千円で出しちゃうという暴挙に。
相場からするとあまりに安いのでX(Twitter)上はザワついてました
そんなフォグマシンの限定版をありがたいことにUlanzi様から送っていただけたので、使い勝手などをレビューします。
こちらは限定版の特別仕様の外装で、購入できるのは今のところブラックカラーのみですのでご注意ください
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- 小型で持ち運びやしやすい
- スモークマシンとしては破格の値段
- 18650バッテリーが付属
- リモコンで遠隔操作可能
- 使用後のベタつきも気にならない
- 日本語マニュアルが付いていない
- ボタンがやや押しにくく設定がしづらい
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- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる
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Ulanziのフォグマシン「FILMOG Ace」とは
写真や映像をグッと印象的に演出できるスモーク。
ライブやお芝居、歌番組などでは照明やレーザーの光線(ビーム)が見えますが、実はあのビームはスモークがあるからこそ見えています。
ライブの特殊効果などで使われるブシュー!と勢いよく出るスモークとは違い、
もっと粒子の細かい薄いスモークを会場全体になじませることにより、煙の粒子に光が反射することでビームが見えるようになるのです。
ライブなどで見る白いモヤモヤは照明効果を出すためのもので、とっても大事な役割です
大きな会場などの場合はもちろん大型のフォグマシン(スモークマシン)を使用しているのですが、
今回発売されたUlanzi FILMOG Aceは写真や映像向けの超小型フォグマシン。
料理や商品撮影、ポートレートなど、色々な撮影に持ち運んでサッと使うことができます。
交換用のリキッドや噴霧用のパーツ(チャンバー)なども販売されているようなので安心ですね。
またFILMOG Aceはアタッチメントを取り替えることにより、スモークの出し方を変えることができます。
さっそく使用して動画にしてみました!
スモークマシンとフォグマシン、ヘイズマシンの違い
スモークマシンやフォグマシン、ヘイズマシンなど色々な呼び方がありますが、
基本的にはヒーターでリキッドを温めて気化させてモクモクと煙を出すタイプがフォグマシンと呼ばれます。
一方ヘイズマシンはリキッドをコンプレッサーで圧縮して気化させて煙を出しており、フォグマシンよりも粒子が軽くなじみやすく、煙の滞在時間も長くなります。
ヘイズマシンは小、中規模の演劇やライブ会場などで使われる場合が多いです
ヘイズマシンだと個人的にはANTARIなどがよく使われているイメージですね。
スモークマシンはフォグマシン、ヘイズマシンなど煙を出す機械を総称したものとして使われる場合が多いです。
油性スモークと水性スモークの違い
スモークマシンには油性スモークと水性スモークの2種類があり、
油性タイプは使用する際に消防申請が必要となります。
水性タイプの場合は引火しない煙なので消防申請等の手続きは必要なく使用できます。
FILMOG Aceは水性タイプなので消防申請などは不要で、
気軽に使うことができます。
またFILMOG Aceに使用するリキッドは植物性グリセリンとプロピレングリコールというものからできており、
人体には無害なので安心してご使用ください。
Ulanzi FILMOG Aceのスペック
Ulanzi FILMOG Ace フォグマシン | |
---|---|
サイズ | 58.11mm × 57.73mm × 163.50mm(本体のみ) |
重量 | 約438.7g(リモコン、噴霧チャンバー込み) |
出力 | 40W |
連続動作時間 | 1分〜30分 |
バッテリー | 18650 3.6V 2500mAh 10C × 2 |
充電端子 | Type-C (5V/2A) |
充電時間 | 約2.5時間 |
使用可能温度 | 5°C~45°C |
噴霧チャンバー容量 | 8mL |
ヒートアップ時間 | 約3分 |
リキッド成分 | 植物性グリセリン+プロピレングリコール(VG+PG) |
リキッド容量 | 60mL |
リモコン操作可能距離 | 最大10m |
価格 | Ұ14,999 |
Ulanzi スモークマシン FILMOG Aceの内容物
外箱を開封するとキャリーケースごとそのまま入っています。
キャリーケースもしっかりしていて良い感じです。
内容物
- ①FILMOG Ace本体
- ②リモコン
本体にマグネットでくっつき、本体にくっつけることで一緒にリモコンも充電されます。
- ③バッテリー
18650バッテリーが2つ。
本体のUSB-Cで充電できます。
- ④噴霧チャンバー
リキッドを入れるパーツ。
- ⑤ストレートチューブ
煙をまっすぐ勢いよく出します。
- ⑥カーブチューブ
3つのパーツを組み合わせて煙の噴霧方向を変えられます。
- ⑦フレックスホース
煙の噴霧方向をさらに自由に変えられます。
- ⑧スポンジフィルター
取り付けるとドライアイスのように溜まる煙になります。
- ⑨フォグリキッド
植物性グリセリンによる霧状のスモークとなり、微細な粉塵などがなく無臭で安全。
- ⑩USB-Cケーブル
本体下部のUSB-C充電口で充電。ACアダプタは付属していません。
マニュアルも付属していますが、残念ながら日本語のページはありませんでした
※こちらのカラーリングは特別版で、通常購入できるものはブラックカラーのみとなります。
Ulanzi フォグマシンの使い方
まずは本体に付属の18650バッテリーを入れます。
FILMOG Aceにはきちんとリバース保護なども搭載されているようですが、18650バッテリーは注意しなければ発火の恐れなどもあります
乾電池型ですが中身はリチウムイオン電池であり、普通のエネループのような充電式乾電池とは別物です。
とはいえパソコンやカメラなど普段使っている機器も同じくリチウムイオンが広く使用されていますし、
保護回路がきちんと搭載されていれば基本的には問題ありません。
ただ18650バッテリー自体も色々と売られていますが、電圧が違ったり保護回路がついていないものも売られているようなので、
予備バッテリーとして購入する場合はきちんと調べてから購入しましょう。
本体底面のカバーを開けてバッテリーを入れます。
カバーの裏にプラスマイナスが書いてあるので、バッテリー側も確認して入れましょう。
充電は本体のUSB-Cで
充電に関しては18650バッテリーを本体に入れたまま、底面のUSB-Cで充電することができます。
ディスプレイにバッテリーの残量も表示されます。
噴霧チャンバーにリキッドを入れる
付属のリキッドを噴霧チャンバーというパーツに注入します。
グレーのシリコン部分が蓋になっているので、パカッと開けて中にリキッドを注入しましょう。
本体にねじこんで、カバーを被せたら準備OKです。
入れる時はこぼれたりする可能性もありますし手についてしまったりもするので、ティッシュなど拭けるものを用意しておきましょう
交換用リキッドについて
交換用のリキッドについてはUlanziの公式サイトでも販売ページがあったのですが、現在は生産が追いついていないのかページから消えていました。
おそらく供給が落ち着いてきたら交換用リキッドも販売されるかと思います
SYSTEM5でも取り扱いがありますが、入荷待ちとなっているようです。
と思ったら公式からまさかのこんなツイートが
公式が自作の液でもOKとしてくれたので、植物性グリセリン(VG):プロピレングリコール(PG)=8:2の割合で混ぜられたものであれば良いみたいです。
以下のようなものでもおそらく代用できそうですね。
リキッドを入れる噴霧チャンバーも交換用が販売されています。
電源
下の3連ボタンの真ん中を長押しで電源ON。
リモコンの赤い丸のボタンを押すと、3秒間のヒートアップのあとスモークがでてきます。
ボタンを長押しすると押している間は出続けますが、ダブルクリックのように2回短く押すと手を離しても出続けます。
出続ける設定はモード設定でスモークの出る時間や間隔を調整することもできます。
スモーク量の調整
電源ボタンを短く1回押すと選択切り替えができて、緑になっている所が選択している部分になります。
ディスプレイ上の丸いマークの方がスモーク量の調整、下の扇風機マークがファンの強さの調整です。
このボタンがちょっと硬くてやや押しにくさが…
リモコンはマグネットでくっついているので、リモコンの上を軽く押して浮かせて取り外し、
最大10m離れて遠隔操作できます。
リモコン自体は本体にくっつけると充電されるようになっているのも便利です。
1/4インチネジ穴もあるので、マジックアームやスタンドなどに固定することもできます。
離れた場所に設置してもリモコンで簡単に遠隔操作できるので良いですね
フォグ、ファン最小
フォグとファンを最小にするとこんな感じ。
料理の湯気足しなんかに良さそうですね。
フォグ、ファン最大
最大にするとかなりモクモクでます。
4種類のアタッチメント
Ulanzi FILMOG Aceには4つのアタッチメントでスモークの出し方を変えることができます。
- ①ストレートチューブ
一番短いパーツがストレートチューブで、勢いよくまっすぐスモークが出る様になります。
- ②フレックスホース
ストレートチューブにねじ込んで取り付けられるフレックホース。
ゴリラポッドの脚のように、自由に角度を付けることができます。
- ③カーブチューブ
3つのパーツに分かれていて、角度を変えることができます。
- ④スポンジフィルター
カーブチューブやフレックスホースなどにはめると、スモークが下に落ちてたまるドライアイスのような効果になります。
スモークマシンをうまく使うには逆光を入れる
スモークを写真や映像でよく見えるようにするには、スモークに対して逆光を当てるのが大事です。
カメラと同じ方向から光を当ててもスモークが分かりづらいですが、逆光になるように当てるとスモークが目立ってきます。
カメラの画角に入らない斜め逆くらいから当てると良いです
またスモークを部屋に薄く充満させて、スポットライトなどビーム角の狭いライトを使うと、光線が見える様になります。
ライブや演劇などで見える照明やレーザーと同じですね。
カラーライトを使っても良い感じ
スモークにカラーを入れたライトを当てるとスモークにも色がつきます。
物撮りなどには本当にちょうど良いサイズ感でめちゃくちゃ使いやすいです
FILMOG Ace使用後のベタつきなどについて
撮影するために結構長時間、背景シートにスモークを当てていましたが、使用後もほぼベタつきは感じられませんでした。
水性のスモークなので匂いもほとんど無く安全ですし、油性のようにベタベタしないので使いやすいです。
ただ素材によっては多少ベタベタしたりする可能性もありますし、使用後は柔らかい布などで拭いてあげると良いかと思います。
紙類なんかは注意した方が良いかもしれません。
リキッド自体がこぼれた場合はさすがにベタつくので、注入する際などは注意しましょう。
使用後のお手入れについて
Ulanziさんに直接確認したところ、使用後は噴霧チャンバー内にリキッドが残った状態でそのまま片付けても問題ないそうです。
チューブ類などを軽く拭いてあげるだけで大丈夫なようなので、片付けもそこまで手間がかかりません。
毎回でなくても良いと思いますが、チューブ類はたまに洗浄してあげてもよいかもしれませんね
火災報知器に注意
室内で使う場合は火災報知器に注意してください。
一応我が家ではわりとモクモク使っても鳴りませんでした
場所などにもよると思うので、火災報知器の切り方など確認しておくのをおすすめします。
スタジオなどで使用したい場合は必ず確認し、使用許可を得てから使用するようにしましょう。
Ulanzi フォグマシン FILMOG Aceのレビュー
しっかりしたキャリーケースと18650バッテリーも付いて15,000円というのは小型スモークマシンとしては破格の値段です。
使ってみた感じもかなり使い勝手が良く、軽量なので持ち運んでポートレートなどにも使いやすいサイズです。
これを15,000円というのはUlanziさんやりすぎです…!というくらい良かったです
スモークを使うとグッと写真や映像が印象的になりますし、
今まで気になっていたけど値段がネックで手を出していなかった方には本当におすすめです。
デメリット、気になる点
気になる点は提供してもらったからなど忖度なしで、今のところそんなに見当たりません。
強いていうならボタンが硬くて若干押しにくいのと、モード設定がちょっとややこしいかな、というくらいです。
あとは日本語マニュアルがついていたら嬉しいですね。
使っているうちに見えてきたらまた追記いたします。
超おすすめ!UIanziのフォグマシンFILMOG Aceまとめ
- 小型で持ち運びやしやすい
- スモークマシンとしては破格の値段
- 18650バッテリーが付属
- リモコンで遠隔操作可能
- 使用後のベタつきも気にならない
- 日本語マニュアルが付いていない
- ボタンがやや押しにくく設定がしづらい
今回こちらの記事で使用したFILMOG Aceは特別版の限定カラーですのでご注意ください。
今のところ購入できるのはブラックカラーのみで、予約販売中です。
人気で供給が追いついていない様で、注文してもすぐには届かない様ですのでご注意下さい。
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