撮影機材チェックリスト|無料テンプレートで行き・帰りを確認

撮影機材チェックリストの無料テンプレート

積み込みは指差しで確認した。なのに事務所へ戻ってケースを開けたら、Cスタンドのグリップヘッドが1つ足りない。

撮影の忘れ物は、行きではなく帰りに出ます。準備は明るい場所で時間をかけてやるのに、撤収は暗くて、疲れていて、退出時間に追われるからです。

そこで作ったのが、行きと帰りを別々にチェックできる機材チェックリストです。案件名・撮影日・担当者から、機材名・数量・メモまで1枚に収まっています。無料で配っているので、自分の機材へ書き換えて次の現場から使ってください。

この記事でわかること
  • 行き・帰りを分けて確認できるチェックリストの無料テンプレート
  • 5ステップの書き方と、現場での使い方
  • 忘れ物が「帰り」に集中する理由と、それを踏まえた運用ルール
  • 案件が増えてシートの複製がしんどくなったときの移行先
目次

無料の撮影機材チェックリスト

配布元は閲覧専用です。開いたら「ファイル」から自分のドライブへコピーするか、Excel(XLSX)としてダウンロードしてください。

入っている項目は次のとおりです。

  • 案件名 / 撮影日 / 担当者
  • カテゴリ / 子カテゴリ / 機材名 / 数量
  • 行き / 帰り / メモ

Sony FX3 の行は記入例です。消して自分の機材に書き換えてください。行はいくつ足しても構いません。

ゆーふぃる

項目を増やしすぎると続きません。迷ったら機材名と数量、行き、帰りの4つだけ埋めれば十分です。

撮影チェックリストテンプレートの使い方

STEP
案件情報を先に埋める

案件名・撮影日・担当者。ファイル名にも案件名と日付を入れておきます。似た撮影が続いた月に、どれがどれだか分からなくなるのを防げます。

STEP
機材名は「特定できる名前」で書く

「カメラ」「ケーブル」では現場で照合できません。Sony FX3HDMIケーブル 2本 のように、実物と突き合わせられる粒度まで落とします。同じ機材を複数持ち出すなら、数量でまとめても、管理番号ごとに行を分けても構いません。現場で数えやすいほうを選んでください。

STEP
出発前に「行き」を埋める

ケースや車へ載せた順にチェックします。リストを上から埋めていくのではなく、実物を手に取ってから該当の行を探すほうが、入れたつもりの取りこぼしに気づけます。

STEP
撤収時に「帰り」を埋め直す

行きのチェックを見ながら帰りを埋めないこと。戻ってきた機材をもう一度数えます。最後に未記入の行が残っていないかだけ見ればいい状態にしておきます。

STEP
次の案件はシートを複製する

似た構成ならシートを複製して、日付と差分だけ直します。このとき、前回だけ使ったレンタル品や支給品が残っていないかを必ず見てください。ここが一番よく事故ります。

忘れ物が「帰り」に起きやすい理由

準備と撤収は、同じ作業に見えて条件がまったく違います。

  • 暗い: 照明を落とした後の現場で、黒い機材と黒いケーブルを探すことになる
  • 疲れている: 長時間の撮影の後、一番集中力が落ちている時間帯にやる
  • 急いでいる: 会場の退出時刻、次の現場、駐車場の精算が同時に迫る

この3つが重なる時間帯に、記憶だけで確認しようとするから抜けます。持ち物リストではなく、行き用と帰り用の欄を最初から分けたチェックリストが必要なのはこのためです。

ゆーふぃる

「さっき積んだから大丈夫」が一番危ない。帰りは別の確認だと割り切ったほうが早いです。

撮影現場に合わせて足したい項目

配布テンプレートは空の雛形です。機材以外の持ち物も、同じシートへ入れてしまってください。

  • 養生・現場保護: 床養生シート、壁面養生テープ、傷防止カバー
  • 天候対策: 機材用レインカバー、防寒具、タープ
  • 許可・連絡: 撮影許可証、腕章、駐車許可証、担当者の連絡先
  • 予備・応急: 予備電池、工具、予備ネジ、ゴミ袋、応急用品

確認先が2つに分かれると、必ずどちらかを見忘れます。機材も雑材も同じ1枚に入れるのが結局いちばん確実です。

チェックリストを機能させる5つのルール

  1. 行きと帰りで2回確認する: 積み込みで終わらせない
  2. 前日に一度見直す: 借りる・買う・充電する時間を残せる
  3. 数量まで数える: 品目名だけでなく、ケーブルとメディアの本数を数える
  4. 積み終わったら現場を一周する: 壁際、物陰、電源まわり、机の下
  5. 最終確認する人を決める: 複数人なら1人に決める。ワンオペなら積み込みと確認を2周に分ける

スプレッドシートで足りるケース、足りなくなるケース

案件数が少なく、機材構成がほぼ固定なら、スプレッドシートで十分です。シートを複製して、数量と行き・帰りを毎回確認する。それで回ります。

しんどくなるのは、案件ごとに構成が変わるようになってからです。過去案件を引っ張り出してコピーする、同じ日に別現場で使う機材の残数を数える、故障中の機材を思い出す。このあたりが増えると、シートの更新自体が仕事になります。

撮影機材チェックリストをMochidasu Gear-モチダスギアへ移すとどう変わるか

ここから先は、私が自分の現場のために作ったアプリの話です。

Mochidasu Gear-モチダスギアは何をするアプリか

Mochidasu Gear(モチダスギア)は、撮影案件ごとの持ち出しと回収に特化した機材リストアプリです。 機材台帳として所有数や状態も管理できます。そのうえで中心に置いているのが、「次の現場へ何を持って行って、何を持ち帰ったか」です。

  • ブラウザで開くだけ。アプリのインストールは不要で、Googleログインだけで始められます
  • 機材登録・案件作成・行き・帰りチェックは無料で件数の上限なしに使えます
  • スマートフォンとPCで同じデータを見られます。準備はPC、現場ではスマートフォン、という分け方ができます

画面はこんな形です。案件を開くと「行き(積み込み)」と「帰り(回収)」がタブで分かれていて、機材をタップすると1点ずつ消し込めます。

Mochidasu Gearの行き・帰りチェック画面

スプレッドシートとの違いは、大きく3つです。

  • 行きと帰りが独立している: 積み込みと回収の状態が混ざらない。未確認の機材だけを絞り込める
  • 案件を複製して次へつなげる: 前回の構成を引き継ぎ、日程と差分だけ直す
  • NG機材と日程別の残数が見える: 故障中の機材や、同じ日に別案件で使う数量を考慮できる
ゆーふぃる

紙でもスプレッドシートでも忘れ物は減らせます。「毎回コピーして直す作業」が面倒になってきたら、そこだけ渡してください。

配布テンプレートはそのまま取り込める

このテンプレートをXLSXで保存すれば、そのまま機材台帳へ取り込めます。 シートに入力した機材を、もう一度手で登録し直す必要はありません。

取り込まれるのは機材名・カテゴリ・子カテゴリ・数量・メモです。案件名・撮影日・担当者と、行き・帰りのチェック状態は移りません。台帳として機材が入った状態から、アプリ側で案件を作り直すイメージです。

列の並びが違っても、画面上で対応を選び直せます。取り込み画面の操作はマニュアルの機材リスト取り込みにまとめてあります。

よくある質問

テンプレートは無料で使えますか?

無料です。配布元は閲覧専用なので、自分のGoogleドライブへコピーするか、Excelとしてダウンロードしてから編集してください。

スマートフォンだけでも使えますか?

Googleスプレッドシートが開ける環境なら使えます。ただ、機材数が多いとスマートフォンでの入力はつらいので、準備はPC、現場ではスマートフォンで確認するのが現実的です。

どこまで細かく機材を分けるべきですか?

現場で実物と照合できる単位までです。「ケーブル」ではなく「HDMIケーブル 2本」。個体を追う必要があるなら、1台ずつ行を分けてください。

行きと帰りで同じシートを使えますか?

使えます。テンプレートには行きと帰りの欄が別々にあります。行きのチェックをコピーせず、撤収時に実物を見て帰りの欄を埋めてください。

まとめ

  • 無料テンプレートは、機材名・数量・行き・帰りを1枚で管理できる
  • 忘れ物は帰りに出る。出発前と撤収時に、同じ機材をそれぞれ確認する
  • 養生用品・許可証・予備品も、機材と同じシートに入れる
  • 数量を数える、現場を一周する、最終確認者を決める。この3つを運用ルールに入れる

まずは次の撮影1件で使ってみてください。1往復すると、自分の現場に何行必要かが分かります。

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