動画撮影にはNDフィルターがいるって聞いたんだけど本当に必要なの?
無いと撮れない訳ではありませんが、一眼で背景をボカした動画を撮影したいなら必要です!
カメラのレンズの前に付けて光量を落とすNDフィルター。
室内や夜の撮影には不要ですが、ミラーレス一眼などを使って昼間の屋外で背景をボカした動画を撮りたければ必須です。
動画のシャッタースピードは基本的には固定するので、明るさ調整をNDフィルターで補います。
例えばこのようなVlogなど、昼間の屋外でも背景をボカしたお洒落な動画を撮りたければNDフィルターがないと絶対に撮れません。
動画撮影の時にシャッタースピードを固定した方が良い理由はこちらの記事をチェック!
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NDフィルターとは明るさを調整するためのフィルター
NDフィルターが何かご存知の方は飛ばして次へどうぞ!
NDフィルターとは、レンズから取り込む光の量を減らすために使われる黒いフィルターです。
NDとは「Neutral Density」の略で、「中立な濃度」という意味があります。つまり、色には影響を与えず、光の量だけを減らすフィルターです。
マルミ光機株式会社 公式サイトより引用
レンズの前に取り付ける事により、カメラに取り込む光の量を調整する事ができます。
レンズによってフィルター径が違うので、手持ちのレンズにあった大きさのフィルターでないと取り付けられません。
動画撮影にNDフィルターが必要な理由
カメラの明るさは以下の3つの要素で決まりますが、動画撮影の場合はこのうちのシャッタースピードを固定する必要があります。
例えばシャッタースピードを1/60秒に固定して昼間の屋外で撮影しようとすると、F値をかなり大きくしないと白トビして(真っ白になって)何も映りません。
しかし背景をボカすためにはF値を低くしなければいけませんよね。
そこでNDフィルターが必要となります。
半透明の黒いレンズフィルターで、レンズの前に付けることにより光量の調整をする事ができます。
NDフィルターを付けて取り込む光の量を減らすことで、昼間の屋外でもF値を低くして撮影する事が出来るのです。
NDフィルターの濃さ
NDフィルターにも種類があり、
数字が大きく、濃くなるほど光量も落とす事ができます。
ND2、4、8、16、32、64、128、256、500、1000…といった具合に倍数で数値が増えていき、濃くなるほど減光(暗く)できます。
F値の『段』は明るさの指標です。
詳しくはカメラの露出調整についての記事を参照です!
例えば、本来ならF8くらいまで絞らないと白トビしてしまうような状況でも、ND8を使用する事で3段分つまりF2.8まで絞りを開ける事ができます。
F値が低いほど背景をボカせるから、こうやってNDを入れて調整すれば昼間でも背景をボカした動画が撮れるんだ!
NDフィルターを重ね付けすると?
レンズフィルターは基本的に複数枚重ね付け出来る様になっています。
NDフィルターも同じように重ね付けする事ができ、重ね付けするほど減光されていきます。
例えばND4を付けた上に、更にND8を重ね付けするとND4×ND8= ND32相当の減光となります。
重ね付けする時は内部反射を減らすために
薄い方を先に(本体側)、濃い方を後で(外側)付けましょう。
バリアブル(可変)NDとは?
これだけ濃さが色々あるって事は、計算したり付け替えたりしなきゃいけないの…?
そんな人におすすめなのがバリアブル(可変)NDフィルター!
バリアブル(可変)NDフィルターとは2枚のフィルターがくっ付いていて、回転させる事でNDの濃さを変える事ができます。
PL(偏光)フィルターというものを重ね合わせることによって、減光具合を無段階で調整できるようになっているのです。
PL(偏光)フィルターとは目に見えないスリットがたくさん入っていて、一方向の光のみを通すフィルターです。
光というものは色んな方向に振動しながら進んでいます。
スリットの方向と同じ方向に振動する光のみを通すことで、乱反射した反射光などを消す事ができます。
このPLフィルター2枚を組み合わせ、回転させることにより通す光の量を調整できるのが、バリアブル(可変)NDフィルターです。
無段階で減光具合を調整する事が出来るので、明るさに応じてNDフィルターを付け替える手間が必要ありません。
バリアブル(可変)NDのメリット/デメリット
屋外で撮影していると、撮影の途中で晴れたり曇ったり、日向から日陰に入ったりして明るさが変わることもよくありますよね。
そんな時もバリアブルNDであれば、撮影の途中でもフィルターを回転させて無段階で調整する事ができます。
F値やシャッタースピードを固定して、バリアブルNDで簡単に明るさ調整ができるので非常に便利です。
すごい便利そう!
デメリットとかは無いのかな?
バリアブルNDに限らずNDフィルターを付けると色味が少し黄色味がかったようになります。
また、バリアブルNDの濃さを上げすぎるとX状にムラが出てしまうものが多いです。
動画撮影におすすめのNDフィルター
MARUMI CREATION VARI ND 可変式光量調節用 ND2.5-500相当
MARUMI CREATION VARI ND 可変式光量調節用 ND2.5-500相当は私も使っているおすすめバリアブルNDです。
MAXまで行くと少しX状のムラが出てしまいますが、MAXのND500付近まで必要になる事は少ないので、私自身使用していて困ったことはありません。
色味の変化は少しだけ黄色味がかってしまいますが、編集でも調整できますし付け替えの手間がいらないというメリットの方が大きいです。
3万以上する高級NDと1万円以下のお手頃NDの間くらい位置付けで、品質も良いのでおすすめです。
固定式よりも値は張りますが、撮影中にも明るさ調整ができるのはバリアブルNDならではです。
MARUMI CREATION VARI ND 可変式光量調節用 ND2.5-500相当
Kenko 可変NDフィルター PRO1D smart バリアブル NDX ND3~450無段階調整
Kenko 可変NDフィルター PRO1D smart バリアブル NDX ND3~450無段階調整はケンコーのお手頃バリアブルNDです。
ND3〜450となっていますが、色ムラが出ないのはND3〜32とされているので実質はND32までが使用範囲となります。
バリアブルNDは安価なものだと色ムラがひどかったりするものも多いのですが、これは使用頻度の高いND32までは色ムラも少ないので、とりあえずバリアブルNDを試してみたいという方にはおすすめです。
Kenko 可変NDフィルター PRO1D smart バリアブル NDX ND3~450無段階調整
Urth ND2, ND4, ND8, ND64, ND1000 レンズフィルターキット(プラス+)
Urth レンズフィルターキット(プラス+)は各種固定式NDフィルターがセットになっています。
バリアブルNDのように色味が変わってしまうのが嫌な方は固定式NDの方がおすすめです。
この商品は非常に質感も良く、解像度の低下や色味の変化もほぼ目立ちません。
また、複数枚をまとめて持ち運べる優秀なケースが付いている点もおすすめです。
MARUMI MAGNETIC SLIM
MARUMIのMAGNETIC SLIMシリーズはマグネットで簡単に素早くフィルター交換ができます。
CAPAアワード2021-2022のフィルター&関連部門も受賞した製品です。
こちらはC-PLとND16、ND64とマグネット式のレンズキャップがセットになったセットになっています。
個人的にはND8も入っていると嬉しいのですが、晴れの屋外ならND16あたりが使いやすいです。
なによりマグネットで簡単に付け外しできるので、バリアブルNDじゃなくて固定式がいいけどつけ外しはスムーズにしたい人にはとってもおすすめです。
MARUMI 77mm MAGNETIC SLIMアドバンス
レンズフィルターを購入する時はフィルター径を確認しましょう
レンズにはレンズフィルターを取り付けるための溝が付いており、レンズによりフィルター径〇〇mmなど決まっています。
この径が合わないとレンズに取り付けられないので、自分の持っているレンズのフィルター径を必ず確認しましょう。
レンズを複数持っててフィルター径が違ったら、レンズごとに違うサイズを買わなきゃいけないの…?
ステップアップリングを使うとある程度は併用できますよ!
『ステップアップリング』はサイズの違うレンズフィルターを付けるための変換リングのようなものです。
レンズとレンズフィルターの間に挟むことで違うサイズのフィルターを取り付ける事ができます。
例えば自分の持っているレンズが67mmと72mmの場合
72mmのNDフィルター1枚と67−72mmのステップアップリングがあれば、どちらのレンズにも付け替えて併用する事が出来るのです。
自分の持っているレンズの中で1番大きいフィルター径に合わせたフィルターを購入し、あとはステップアップリングを使って併用するのがおすすめです!
ただしレンズフードは使えなくなるので注意です。
動画撮影にNDフィルターが必要な理由まとめ
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