せっかくおしゃれなカフェやレストランに行っても、料理がいまいち美味しそうに撮れなくて…
レストランやカフェで料理の写真を上手く撮るにはコツがあります。
テレビ局でプロの照明マンとして仕事をしている筆者が、食べ物の写真のライティングのコツを解説したいと思います。
家でライトを使った物撮りのコツの記事もありますので興味がある方は是非ご一読ください。
Youtubeでも料理のライティングや湯気の出し方のポイントを解説しています。
- テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
- スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
- 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
- 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる
読んで分からないポイントは、お気軽にコメントやお問合せからご連絡ください!
この記事はアフィリエイト広告を含みます。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
ブログ「ライガジェ!」ではCookieを利用したアフィリエイトリンクを使用することで収入を得ています。
Cookieを無効にすることでデータ収集を無効にすることもできますし、Cookieは個人を特定するものではございません。
また誇大広告にならないよう表現には注意し、私の感じたデメリットなどもしっかりお伝えすることを心がけております。
ブログを運営するための経費やモチベーションに繋がりますので、ご理解いただければ幸いです。
食べ物の写真を撮るコツは光の角度を意識する
上記のInstagramの写真は私が撮影したものですが、写真で言うと左奥からの自然光がメインの光になっています。
そして写真の右からの自然光が補助光の役割として、左奥からの光よりも少し弱くあたっています。
食べ物の写真を撮る時はカメラの正面側からよりも、サイド寄りの半逆光(やや斜め逆方向からの光)が強くなるように食べ物とカメラの角度を調整しましょう。
メインの光を「キーライト」、補助光を「フィルライト」と呼ぶのですが、詳しくは「三点照明をプロ照明マンが解説」の記事で解説しています。
そして食器や和菓子の手前側は、少し明るさが落ちて暗部ができていますね。
このように自然光で撮る場合も、光の方向を考えてカメラアングルや被写体の向きを調整することで美しく撮影できます。
食べ物は半逆光だと美味しそうに見える理由
ではここからはなぜ半逆光にすると美味しそうに撮影できるのかを解説していきます。
そもそも半逆光ってどのくらいの角度?
- 順光:被写体の色やディティール(細部)を出す役割
- サイド光(斜光):立体感を出す役割
- 逆光:輪郭、ツヤを出す役割
順光とサイド光の間を「半順光」、サイド光と逆光の間を「半逆光」と呼びます。
半順光と半逆光はそれぞれの間くらいの役割となります。
半逆光なら輪郭やツヤを出しつつ、少し立体感も強調できます
食べ物の撮影に重要なのは「ツヤ」や「みずみずしさ」です。
お聞きになったこともあるかもしれませんが、いわゆるシズル感というやつですね。
半逆光や逆光を当てることでツヤやテカリを出し、シズル感を強調できます。
いちごにツヤが出ておいしそう!
逆に順光方向(カメラと同じ方向からの光)が強すぎると、陰影がなくなり立体感のない平面的な写真になってしまいます。
スマホのフラッシュを使って撮った写真なんかがそうですね。
基本的には料理系の写真は半逆光をメインとしてアングルを調整してみましょう。
同じ被写体でもアングルを変えるだけで印象が変わる
まずはややサイドよりの半順光をキーライトにした写真。
右奥側からの外光でソフトクリーム右奥のエッジ(輪郭)が光ってツヤになっていますね。
順光気味なのでやはり立体感は少ないですが、ややサイド寄りにしているため右手前が少し落ちて陰影を出せています。
続いてはアングルを変えて、サイドっぽいキーライトにした写真。
さきほどと同じく右側にはツヤが出ていい感じです。
サイドにまわった分、先ほどよりしっかり陰影が出てソフトクリームの立体感が表現されています。
続いては半逆光にした写真。
このように高さのある食べ物の場合、半逆光にすると手前の明るさが落ちすぎてしまう場合が多いです
高さのある食べ物の場合は、ひとつまえのサイド光くらいの方がバランスが取りやすいかもしれません。
太陽光をキーライトにする場合、直射日光をキーライトにしてしまうと太陽光が強すぎてバランスが取れない場合が多いです。
室内などの場合は直射日光ではなく窓辺に入り込んでくる太陽の反射光(フレア)や曇りの日の外光をキーライトにしたり、レースカーテン越しくらいにするとバランスが取りやすいです。
また、フィルライトが足りていない場合は白いノートでも紙切れでも、お店のペーパーナプキン、着ている白い服など、とりあえず身近にある白いものを料理の近くのキーライトの反対側に置いてみてください。
これだけでも意外とレフ板代わりになるのです。
気をつけるのはフィルライトがキーライトよりも強くならないように。
1番強いメインの光はキーライトで、フィルライトはあくまで補助光です。
この辺りを気をつけて撮れば、スマホでも十分綺麗で美味しそうな写真が撮れます。
スマホで食べ物を綺麗に撮るコツはフラッシュを焚かない事
おしゃれなレストランとか暗めのお店の場合はどうすればいいの?
カフェなどで窓の近くの席などであれば良いのですが、ディナーで雰囲気のある少し暗めのレストランなどの場合はちょっと難しいですね。
なるべく明かりのある所を探して撮るしかないですが、先ほども述べた通り暗いからといってスマホのフラッシュを焚いてしまうのはオススメしません。
立体感が失われて美味しそうには撮れないのです。
フラッシュを焚くよりも撮る時の露光調整や、後の編集で明るくした方が自然に撮れます。
iPhoneの方は純正のカメラアプリでも、画面を一度タッチしてフォーカスを決めたら、上下にスワイプすると露光調整が出来るのはご存知でしょうか?
最近のスマホのカメラは非常に優秀なため、この露光調整やナイトモード等を使ってなるべくカメラ側で調整して明るく撮りましょう。
スマホのライトを使う場合は、友人のスマホのライト等をサイド光くらいで当ててもらうのはありかもしれません。
一眼レフなどで撮る方も、なるべく絞りは開放、シャッタースピードも遅くするなどして、カメラ側で調整して明るく撮りましょう。
持ち運べるコンパクトなライトを買ってしまうのも手です。
※お店などでLEDライトやストロボを使用する場合は周りの方のご迷惑とならないよう、お店に確認してから使用してください。
料理の写真を上手く撮るコツのまとめ
光の角度を考えて料理の置き方や、カメラアングルを変えればスマホでも十分綺麗に撮影する事が出来ます。
順光だと立体感が失われるので、メインとなる1番明るい光をサイド光〜半逆光になるように
料理の向きやカメラアングルを考える。
例えば左奥に窓があるなら、右手前をレフ板などの白い物(ノートでもなんでもOK)で明るさを持ち上げる
フラッシュ機能は使わずに、明るさ補正や編集で調整する。
他の記事でもライティングの解説をしておりますので、是非ご一読ください!
次回はホワイトバランスと色温度について解説していきます。
ドラマ撮影の裏話も少しだけ載せてますので良ければ読んでみてください!
ポートレートや自撮りするときのテクニックもありますよ✨
そして少しでも
照明って面白いかも
と思って頂けたら幸いです。
このブログではテレビ局でプロの照明マンとして働く私が
普段の写真や動画撮影で使えるライティングテクニックを解説している他
おすすめカメラやレンズ、照明機材やガジェット類の紹介をしています。
SNSもフォローお願いします!
ライティング解説動画をアップしています。チャンネル登録お願いします!
ご覧頂きありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 【光の角度】料理の写真を上手く撮るコツ、テレビ局の照明さんが教えます!スマホOK! […]