ポートレート必須テクのキャッチライトとは?自撮りで使えるテクニックも!

ポートレートの必須テクニック キャッチライト

テレビ局で働いている現役プロ照明マンのゆーふぃるです。

今回は可愛く写真を撮るために超重要な、「キャッチライト」について解説します。

テレビでたまに女性芸能人の方が「シワを飛ばしてくれる」って言ってるやつ?

大御所の女優さんが番組のゲストなどで来られる際は、マネージャーさんにキャッチライトを是非ものでお願いされたりすることもあります。

ゆーふぃる

それだけキャッチライトは女性芸能人にとって重要視されているんです

今回は自宅や自撮りでも使える、魅力的に見せるためのライティングテクニックもお伝えします!

著者の紹介
  • テレビ局で働くプロ照明マン歴10年以上
  • スタジオでのバラエティや商品撮影、ロケ、ドラマなどの照明を担当
  • 所有カメラはSONY α7ⅲ、FX30
  • 私物のライトや撮影機材もどんどん増えてる
ゆーふぃる

ゆーふぃる

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目次

キャッチライトとは

キャッチライトの超重要な役割とは、黒目に光を映り込ませて輝かせるです。

キャッチライトあり
参考:https://www.pakutaso.com/20210528134post-34869.html

この黒目に光があるかどうかで人の印象はガラッと変わります。

「目は口ほどに物を言う」ということわざがある程です、人の印象の7割は目で決まるとも言われます。

ゆーふぃる

先ほどの写真、もしキャッチライトがなかったらどうでしょうか?

キャッチライト無し

ほんの少し小さな光があるかどうかの違いなだけなのに、印象はかなり違いませんか?

黒目にキャッチライトがあると、生き生きとした表情に見えて可愛く見えますが、

キャッチライトがないと、笑顔でもどこかどよんとしたような、濁った表情に見えますね。

ゆーふぃる

いわゆる「目が死んでいる」写真ですね

目に光を映り込ませるには顔と同じくらいの高さか、やや低い位置に光源が必要となります。

そのくらいの高さから光を当てると、首元に出来る影やシワやたるみによってできる影が補正されて目立ちにくくなります。

なのでキャッチライトは「目に光を入れる」ことと「シワやたるみ、首元などの影を和らげて目立ちにくくする」こと、2つの役割があるのです。

キャッチライトの入れ方

キャッチライトの重要性は分かったけど

実際どうやったら目に光が入るの?

ゆーふぃる

カメラに対して映りこむ角度をまずは覚えましょう

光の入射角と反射角は等しい

基本的に光の反射は「入射角と反射角は等しい」状態になります。

つまり、カメラに対してちょうど光が瞳に反射する角度にライトがあれば映りこむわけです。

ゆーふぃる

ただし瞳は球形なので上の図のように綺麗に反射して映り込むわけではありません

角度にもよりますが、基本的にモデルさんの目線の視界内にライトや光源を置くことで映り込みます。

ライトじゃなくても、窓や白く反射するものであればなんでもOKです。

女性の皆さん、自撮りする時ってやや斜め上から少し見上げるようにして撮りませんか?

あれって顔の角度で細く見えたりする効果もあるのですが、

もうひとつは少し見上げることによって、部屋の天井にあるライトが視界に入るので、

自然とキャッチライトとして瞳に映り込んでいるんです。

こんな感じで見上げてやや上から撮ると、場所にもよりますが天井のシーリングライトが目に映り込みやすくなります。

また見上げることでライトが顔にも綺麗に当たるようにもなりますね。

ゆーふぃる

シーリングライトの下で正面を向いた場合は、目への映り込みもなく、上からの光のみなので髪の毛の影や鼻の影が目立つようになってしまいます

顔も暗くなり、かなり印象が変わってしまいますね。

窓からの自然光でキャッチライトを入れる

窓から自然光が入る場合はモデルさんの角度やカメラアングルでうまく調整しましょう。

ゆーふぃる

黒目の右側あたりに窓が白く映り込んでいますね

窓を真横にした向きからやや窓側を向いたくらいに撮ると顔にもちょうど良い感じに光が当たり、目にも映り込みやすくなります。

直射日光だとコントラストがキツくなりすぎてしまうので、レースカーテン越しなどにすると柔らかくなるためおすすめです。

以下のように少し窓を背にしてしまうと、顔への光の当たり具合も悪くなってしまいます。

ゆーふぃる

ちょっとした角度だけでも印象が変わりますね

光源の形でキャッチライトの形も印象も変わる

瞳はガラス面のようなものなので、キャッチライトとして映る光源の形もそのまま写ります

なので小さな点光源であればキャッチライトも小さな丸いものになり、どちらかと言うとクールで力強い印象になります。

小さなキャッチライトだとクールな印象
参考: https://www.pakutaso.com/20210242036post-33394.html

逆に面光源で大きなキャッチライトになると、柔らかく優しい雰囲気になります。

キャッチライトが大きいと柔らかく優しい印象
参考:https://www.pakutaso.com/20170446100post-10977.html
ゲレンデマジック

「ゲレンデマジック」と良く聞きますが、ゲレンデで見る女性は可愛く見えますよね。

スキー場は一面に雪が積もっているので、太陽光の反射がそこら中から周ってくるため非常に柔らかい光に包まれます。

白い雪の反射光に包まれるので、美白効果もあり肌がキレイに見えるのです。

さらに地面の雪の反射で大きなキャッチライトも入るので魅力的に見えるわけです。

光の柔らかさとは、影の濃さやコントラスト(明暗の差)で変わります。

光の質は硬い、柔らかいで表現され、撮影においてとっても重要なポイントです。

ハート型のライトを使えば目にハートが入る

光源の形がそのまま写るということは、光源がハートだったりするとハートマークのキャッチライトを入れたりすることも可能です。

編集無しで目にハートマークが入るのでとっても可愛くなります。

キャッチライトにおすすめのライト

一番確実にキャッチライトを入れる方法はライトを使うことです。

特にポートレート撮影をされる方はストロボやレフ板、LEDライトなどを使うことをおすすめします。

自撮りする場合でもスマホにクリップで挟むライトやリングライトなどを使うだけでも印象が変わるので、

ぜひ試してみてくださいね。

クリップタイプのLED

スマホやタブレットなどに付けられるクリップ式のLEDライトで、Type-C充電式。

調色もできて明るさもダイヤルで調整することができます。

ゆーふぃる

Magsafeタイプもつけ外しが簡単でおすすめです

こちらは明るさや色味は無段階ではなく、3パターンから選んで調整するタイプです。

卓上ライト

リモート会議や面接、配信などで使用する場合は卓上ライトもおすすめです。

こちらの記事も参考に

屋外、室内ポートレートで使用する

ポートレート撮影などでコンパクトに持ち歩けてパワーのあるライトでおすすめなのがこちらのZhiyun Molus X100。

ゆーふぃる

カメラみたいな形でコンパクトながら100Wというかなりの高出力。
専用バッテリーが付いてくるコンボ以上推奨です。

動画は撮らず、写真しか撮りませんという方はストロボの方がパワーがあるので良いかもしれません。

アプリに頼らずナチュラルに盛れる

アプリの加工に頼らなくても、キャッチライトなどのテクニックを使いこなしてライティングを少し覚えればナチュラルかつ綺麗に写真が撮れます。

ナチュラルな女性
参考: https://www.pakutaso.com/20190347073post-19582.html

ライティングの知識を少し学んで肌をキレイに見せたり瞳を輝かせたりして、自然で魅力的な写真を撮りましょう!

スタジオ撮影でのキャッチライト

スタジオなどできちんとライトを組んで撮影する場合は、モデルさんが正面を向いている場合は、あまり考えなくても前にライトがあれば目にも映り込むかと思います。

うつむいている場合

モデルさんがうつむいている場合は、低い位置にライトがないとキャッチライトが入りません。

キーライトとは別にもうひとつ、キャッチライト用を目線の先くらいに低めで置いてみましょう。

横向きの場合

モデルさんが横向きの場合も、最初の位置のままだとキャッチライトは入りづらいです。

こちらもキーライトを目線の方に移動させ、元々あったライトは補助光として弱めにしておきます。

点のキャッチと面のキャッチ

小型のビデオライトなどで小さな点のキャッチを入れたりすることもできます。

次は大きな白いカポック、またはレフなどを下に置いた場合を見てみましょう。

小型ライトで小さな点のキャッチライトと、カポックやレフなどで大きな面のキャッチを入れた時で印象が変わりますね、

ライトに限らず、モデルさんの目線の先に光源や白く反射するものがあれば映り込む、と覚えておきましょう。

ゆーふぃる

スタジオポートレートについてはこちらの記事もぜひ参考にしてみてください

ポートレート必須テクニックのキャッチライトまとめ

キャッチライトのまとめ
  • キャッチライトは瞳に光を入れて表情を生き生きとさせる事ができる
  • カメラに対して映りこむ位置に光源を持ってくる
  • 光源の形や大きさで印象も変わる
  • 自宅でキャッチライトを手軽に入れるには、シーリングライトや窓からの太陽光を使う
  • クリップライトなどがあると、場所を選ばず手軽に自撮りでキャッチライトを入れられる
キャッチライトを使いこなしましょう!

ぜひキャッチライトを使いこなして、ポートレートや自撮りのクオリティをアップさせましょう。

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